NY株式:NYダウは342ドル高、早期の厳しい相互関税発動への警戒感が後退
*06:38JST NY株式:NYダウは342ドル高、早期の厳しい相互関税発動への警戒感が後退
米国株式市場は上昇。ダウ平均は342.87ドル高の44,711.43ドル、ナスダックは295.69ポイント高の19,945.64で取引を終了した。
生産者物価指数(PPI)コア指数が安定した結果との判断に、寄り付き後、上昇。長期金利の低下を好感し、相場は終日堅調に推移した。終盤にかけ、トランプ大統領が相互関税措置に署名も、想定されたほど厳しいものではなく、発動も4月以降になる可能性から安心感が広がり買戻しが加速、一段高で終了。セクター別では、自動車・自動車部品が上昇した一方で、不動産管理・開発が下落した。
携帯端末のアップル(AAPL)はクック最高経営責任者(CEO)のソーシャルメディア投稿で、19日に新製品を発表する計画が示唆され廉価版スマートフォン「iPhone SE」新モデル発表期待で上昇。ホテル、カジノ・リゾート経営のMGMリゾーツ・インターナショナル(MGM)は第4四半期決算で12月の企業のカンファレンス開催など予約が強く、好決算が好感され、上昇。
暗号資産取引プラットフォームを提供するコインベース・グローバル(COIN)は早くて来月にもS&P500種指数の構成銘柄に採用されるとの思惑に買われた。イベント会社のライブ・ネーション・エンターテインメント(LYV)はアナリストが同社に強気の見通しを示し、上昇。医療機器メーカーのGEヘルスケア・テクノロジーズ(GEHC)は好決算や25年の調整後の1株当たり利益見通しが予想を上回り、上昇した。農機具メーカーのディア(DE)は四半期決算で大幅減収減益を発表、さらに、25年10月期末まで減収が続くと冴えない見通しが嫌気され、下落した。
カジノを経営するウィン・リゾーツ(WYNN)や旅行情報・予約サイト運営のエアビー・アンド・ビー(ABNB)は取引終了後に第4四半期決算を発表。それぞれ1株当たり利益が予想を上回り、時間外取引で上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
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