注目銘柄ダイジェスト(前場):ライフドリンクC、伊藤園、AppBankなど
*12:25JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):ライフドリンクC、伊藤園、AppBankなど
日特殊陶<5334>:5589円(+295円)
大幅反発。デンソーから自動車プラグ事業を買収することで合意したと正式に発表している。23年7月に、事業の譲渡に向けた協議で基本合意していた。26年3月31日を基準日とした事業譲受価格は1806億円と算定しているもよう。買収するのは「スパークプラグ」事業と「排ガス用センサー」事業の2つとなる。今回の事業買収によって、同社の自動車プラグの世界シェアは6割になるもよう。
IBJ<6071>:866円(+46円)
大幅続伸。前日に8月の月次KPIを公表しており、買い材料につながっているもようだ。新規入会者数は加盟店への立ち上げ支援施策の効果によって前年同月比21.9%増、初の単月7000名超えとなっている。課金会員数も、7月より開始した休会会員への課金効果が加わり同47.1%と大幅に増加している。また、結婚相談所の開業件数も、法人開業やアウトバウンドへのアプローチを強化した効果で、足元で拡大しているもよう。
ライフドリンクC<2585>:2400円(-205円)
大幅続落。1019万7000株の株式売出、152万9400株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。大株主である投資ファンドのサンライズキャピタルが売出人となり、全株式を売却する予定となっている。売出に伴う株式需給への影響を緩和するためとして、発行済み株式数の0.96%に当たる50万株、10億円を上限とする自己株式の取得を発表しているが、目先の需給悪化はカバーしきれないとの見方が優勢に。
エムスリー<2413>:2310円(+56円)
大幅続伸。大和証券では投資判断を「3」から「2」に格上げ、目標株価も2000円から2500円に引き上げている。ここ1年間減収が続いていたメディカルプラットフォーム事業の製薬マーケティング支援が回復し、収益性が改善していることを評価しているもよう。第1四半期の好調が維持されれば、通期営業利益は会社計画に対して約30億円上振れると予想。なお、一段の株価上昇には、サービス効果への製薬企業による再評価が必要としている。
伊藤園<2593>:3626円(+246円)
大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は83.6億円で前年同期比17.3%増となっている。据え置きの通期予想255億円、前期比11.0%増に対して順調なスタートとなる形で、買い安心感が先行しているようだ。茶系飲料の堅調推移や広告宣伝費抑制などで伊藤園単独の収益が伸びたほか、グループ会社も国内グループの利益低迷を海外グループが補う形になっている。
AppBank<6177>:259円(-43円)
急落。東京証券取引所が2日から同社株の信用取引による新規の売付け・買付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)にすると発表したことを受けて、これを嫌気した売りに押されている。また、日本証券金融も増担保金徴収措置の実施を発表し、同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金担保分20%)にするとしている。
グリーンエナ<1436>:2405円(+34円)
続伸。ヘルスケア事業への本格参入を発表、第一弾として100%子会社のグリーンエナジー・ライフが、エスエムエスクラスと徳島県徳島市における日中サービス支援型障がい者グループホーム施設の売買契約を締結した。同社の住まい事業において、従来の『住宅』事業に加え、成長分野である『ヘルスケア』事業を新たな柱として本格的に展開していくとしている。今回の契約を皮切りに、ZEH仕様のヘルスケア施設を「グリーンケアライフ」ブランドとして展開し、まずは徳島を中心に四国での事業基盤を確立する。
アプリックス<3727>:240円(+28円)
上昇。ジャスミーと協業し電子マネーサービス「さガッツ!マネー」の提供を開始すると発表、好材料視されている。両社は23年12月に第三者型の前払式支払手段に関する協業を目的として業務提携契約を締結し、前払式支払手段の提供開始に向けて密に協力しながら進めてきた。前払式支払手段については現在関東財務局による登録審査中だが、可能な限り早期に電子マネーサービスの提供を開始したいという共通の思いから、このたび資金決済法の適用外サービスとして「さガッツ!マネー」を提供するに至ったとしている。
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