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新コスモス電機---26年3月期大幅な増収増益、北米向け電池式メタン警報器などが牽引

2026年06月15日 18:01 銘柄/投資戦略

*18:01JST 新コスモス電機---26年3月期大幅な増収増益、北米向け電池式メタン警報器などが牽引 新コスモス電機<6824>は5月15日、2026年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比18.8%増の500.91億円、営業利益が同42.6%増の73.51億円、経常利益が同45.3%増の79.21億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同54.2%増の52.08億円となった。当連結会計年度は中期経営計画の初年度として、これまでの投資の収益化を図る「展開」と、将来に向けた市場の基盤づくりである「拡張」を推進し、大幅な増収増益を達成した。

家庭用ガス警報器関連の売上高は前期比36.2%増の296.05億円となった。北米市場において、ガス配管の老朽化に伴う事故増加や各州での設置義務化が進む中、MEMS技術によって低消費電力を実現した独自のガスセンサを搭載した電池式メタン警報器および警報器用ガスセンサの販売が大きく牽引した。製品の組み立てを国内からメキシコ工場へ移管したことで、関税の回避や輸送コスト・時間の削減といった具体的なコストメリットも享受している。国内市場においても、5年に1回の交換需要が安定的に推移したほか、コンセント式から電池式への切り替えが進んだ都市ガス用警報器の販売が好調に推移した。

工業用定置式ガス検知警報器関連の売上高は同2.8%減の116.61億円となった。電力業界向けや化学業界向けのガス検知警報器の販売、およびメンテナンスサービスは堅調に推移した。一方で、中国や台湾をはじめとする半導体業界向けのガス検知警報器の販売が、期前半における中国経済の落ち込み影響を受けて低調に推移した。しかし、第4四半期には生成AIやデータセンター向けの半導体の需要増により足元で回復傾向にある。今後はオランダ子会社やパリ連絡事務所を中心に、欧州市場の開拓をさらに進めていく方針である。

業務用携帯型ガス検知器関連の売上高は同11.6%増の71.45億円となった。国内市場の化学業界向けガス検知器の販売に加え、アルコール検知器の販売が好調に推移した。アルコール検知器は、法制化に伴う需要初期に流入した安価な海外製品からの買い替え期を迎え、同社グループ製品の精度や使いやすさが評価されて需要を的確に取り込んだ。また、長年培った防爆構造のノウハウを活かして開発した防爆ファン付きウェア「AIR FLOW PRO」が、防爆エリアでの熱中症対策製品として高い価格競争力を強みに多くの企業に導入され、順調に売上を伸ばした。

2027年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比1.8%増の510.00億円、営業利益が同18.4%減の60.00億円、経常利益が同20.2%減の63.20億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同23.5%減の39.85億円を見込んでいる。北米での設置猶予期限の延期や法制化の時間差に加え、今後の需要拡大に向けた生産設備増強、原材料や人件費の高騰による一過性の減益を見込むものの、製品ミックスの拡充など中長期的な施策を着実に進める。株主還元については、中期経営計画において配当性向30%の目標を初めて掲げており、当期の年間配当は前期比35円増配の95円、次期も同額の95円(配当性向29.0%予想)を計画し、安定配当の継続と確実な株主還元を目指している。


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