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日経平均は154円安でスタート、古河電工やHOYAなどが下落

2025年02月21日 10:28 市況・概要

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;38523.07;-154.97TOPIX;2725.29;-9.31

[寄り付き概況]
 21日の日経平均は154.97円安の38523.07円と3日続落して取引を開始した。前日20日の米国株式市場は反落。ダウ平均は450.94ドル安の44176.65ドル、ナスダックは93.89ポイント安の19962.36で取引を終了した。主要小売企業のウォルマートの決算が冴えず国内消費鈍化懸念に、寄り付き後、下落。また、週次分新規失業保険申請件数の増加や1月景気先行指数の予想以上の悪化で、景気減速懸念が広がり相場は下落した。また、ウクライナのゼレンスキー大統領とトランプ政府の特使との協議後の会見中止発表を受け停戦期待が後退し一段安となった。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要3指数(ダウ平均、ナスダック総合指数、S&P500)が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、外為市場で1ドル=149円50銭台と、昨日15時30分頃と比べ50銭ほど円高・ドル安に振れたことが東京市場で輸出株などの買い手控え要因となった。さらに、トランプ米政権の通商政策や日銀の追加利上げに対する警戒感が継続していることに加え、東京市場が明日から3連休となることもあり、積極的な買いを見送る向きもあった。一方、昨日の米株式市場で主要3指数は下落したが、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が小幅ながら上昇したことが東京市場の半導体関連株の株価の支えとなった。また、昨日の海外市場で米長期金利が弱含みの展開となったことが東京市場で安心感となった。さらに、日経平均は昨日までの続落で600円近く下落しており、押し目待ちや自律反発狙いの買いが入りやすかったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された1月の全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比3.2%上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は同3.1%上昇だった。今日はブッキングリゾート<324A>が東証グロースに上場した。

 セクター別では、証券商品先物、非鉄金属、銀行業、精密機器、その他金融業などが値下がり率上位、ゴム製品、石油石炭製品、医薬品、空運業、陸運業などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、古河電工<5801>、IHI<7013>、HOYA<7741>、ディスコ<6146>、日立<6501>、川崎重<7012>、フジクラ<5803>、アドバンテスト<6857>、リクルートHD<6098>、野村<8604>、三菱重<7011>、ソフトバンクG<9984>、サンリオ<8136>などが下落。他方、くら寿司<2695>、資生堂<4911>、中外薬<4519>、カプコン<9697>、DeNA<2432>、SOMPO<8630>、ブリヂストン<5108>、武田薬<4502>、デンソー<6902>、ソニーG<6758>、INPEX<1605>、NTT<9432>、信越化<4063>などが上昇している。

<FA>

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