個人投資家・有限亭玉介:機密データを狙うAI対AIの攻防の中で思惑の注目株【FISCOソーシャルレポーター】
*10:00JST 個人投資家・有限亭玉介:機密データを狙うAI対AIの攻防の中で思惑の注目株【FISCOソーシャルレポーター】
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「有限亭玉介」氏(ブログ:儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2025年6月29日10時に執筆
AIの進化によって、残念な事にフィッシング詐欺や詐欺電話なども手口が巧妙になってきております。某国から届く詐欺メールなど、近年は本当のビジネスメールと変わらない文章力ですからねぇ。AIに対抗できるのは、やはりAIしかないのか…。
改めまして株&猫ブログ「儲かる株情報『猫旦那のお株は天井知らず』」を執筆しております、有限亭玉介と申します。
6月4日に日本でAI新法が公布されました。日本のサイバーセキュリティが脆弱過ぎると言われて、何年経ちましたかねぇ…。そもそもサイバーセキュリティのみならず、セキュリティ全般における法整備や危機管理の意識が低過ぎると言っても過言ではありません。
単純作業を高速処理できるAIなら詐欺メールを大量送信できるでしょうし、電話番号など0からシラミ潰しに発信する事も可能です。個人家庭レベルならカード番号が流出してお金を取られて済む話でしょうが、これが国の中枢機関や防衛機密を盗まれたとしたら他の同盟国にまで被害が及ぶ可能性もありますからねぇ…。
日本の民間企業であっても世界中の企業と取引しているでしょうし、その機密情報や技術が狙われて流出してしまうレベルなら、誰も日本と手を組んでビジネスをやろうと思わなくなるでしょう。それを避けるべく、セキュリティレベルを欧米などと同水準にしてAIに関する法整備なども世界水準の共通認識を持つべきです。
昨年8月発効のEU AI法でAI開発に厳しい姿勢だったEUも、現在は米国同様に人的安全より開発優先に舵を切った印象を受けます。トランプ大統領に「日本のセキュリティがガバガバだから、日米同盟を解消する」と言われないよう、日本も足並みを揃えていくべきでしょうな。というわけで、今回はサイバーセキュリティ関連をピックアップしてみました。
システム構築やデータセンター事業も手掛ける日鉄ソリューションズ<2327>は、26年3月期は過去最高益を更新する見通しです。25日線・75日線を上回った後は、年初来高値を更新できるか監視中。
鮮やかな上昇トレンドを形成している網屋<4258>は、直近で1株を2株へ株式分割しました。データセキュリティ事業とネットワークセキュリティ事業を展開する同社は、サイバーセキュリティ関連として思惑買いが入っております。年初来高値をこのまま更新し続けるか注視したいです。
セキュリティ対策ソフトやシステム構築が主力のソリトンシステムズ<3040>は、直近で年初来高値を更新しました。業績は直近で急拡大しているわけではないものの、安定しておりますな。
SBIテクノロジー傘下のサイバートラスト<4498>は、「iTrust本人確認サービス」がソフトバンク<9434>に採用された事で材料視されました。オンラインで携帯電話を申し込む際の本人確認サービスで採用されたとの事。証券口座乗っ取りの詐欺が先日話題となりましたので、本人確認サービスが今後どう進化するのか注視したいですな。
6月24日に5月の月次経常収益(MRR)の成長率が前年同月比で116%となったと発表したペイクラウド<4015>は、動意後に年初来高値を更新しました。25年8月期の業績予想を見ても、昨年比で急拡大している様子が見て取れますな。7月14日の決算発表でどこまで伸長するか監視を強めていきたいです。
最後は国内ゲームデバッグ市場において圧倒的なシェアを誇っているデジタルハーツHD<3676>をチェックして参ります。同社の傘下であるAGESTグループがサイバーセキュリティ事業も手掛けており、AGESTグループに関してはスピンオフ上場への思惑もある模様。チャートの上値は重そうではありますが、業績と材料性に注目かと。
さて、ちょっとお話が長くなりましたが、あたくしのブログではそんな「今強含んでいる個別株・テーマ株」を紹介しています。お暇があれば覗いてみてやってください。愛猫「アル」と共にお待ち申し上げております。
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執筆者名:有限亭玉介
ブログ名:猫旦那のお株は天井知らず
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