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平山ホールディングス---3Q増収・2ケタ増益、インソーシング・派遣事業が順調に推移

2025年05月16日 18:54 銘柄/投資戦略

*18:54JST 平山ホールディングス---3Q増収・2ケタ増益、インソーシング・派遣事業が順調に推移 平山ホールディングス<7781>は15日、2025年6月期第3四半期(24年7月-25年3月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比2.3%増の268.80億円、営業利益は同17.2%増の10.02億円、経常利益は同17.5%増の10.53億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同15.9%増の6.76億円となった。

インソーシング・派遣事業の売上高は前年同期比3.8%増の218.39億円、セグメント利益は同25.7%増の13.86億円となった。電子デバイス・半導体製造関連、医療機器関連からの受注・受託が堅調に進み、増収となった。物流関連、旅客業関連、リテール関連等においては、既存取引先からの追加発注のみならず新規受注も好調だった。利益面では、多くの顧客企業に派遣単価上昇の理解を得られたことや医療機器関連及び平山GL社の寄与により増益となった。

技術者派遣事業の売上高は同5.0%増の23.15億円、若手IT系エンジニア配属に時間を要したことからセグメント利益は同25.5%減の0.99億円となった。主要顧客の大手製造業の一部において、中長期的な技術開発投資の回復が継続して見られた。これに伴い、車載関連や精密機器の制御組込みソフトウェア、生産設備関連分野を中心に受注案件が増加している。また、航空機部品製造業界においても開発案件の増加傾向が続いている。

海外事業の売上高は同18.4%減の17.61億円、セグメント利益は同47.4%減の0.35億円となった。タイにおける平山グループの派遣従業員数は、2024年12月時点で2,062名(前年同月比26.5%減)となったものの、ローコストでのオペレーションに継続して努めてきたことから黒字を確保したが、さらにコスト削減を図り収益改善に努めている。

その他事業の売上高は同12.0%増の9.63億円、セグメント利益は同10.2%増の2.75億円となった。国内外の現場改善に係るコンサルティングや工場立ち上げ支援案件が増加した。また、海外からの研修案件も例年より増加した。利益面では、外国人エンジニア及び技能実習生の配置が進んだことから、外国人雇用管理サポート事業の寄与により増益となった。また、平和鉄工所についても、中型製品の受注や製造が順調だったこと、大手重電からの小間物の製作依頼が多数入ったこと等もあり収益に寄与している。

2025年6月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比7.7%増の380.00億円、営業利益は同20.4%増の13.47億円、経常利益は同14.5%増の13.36億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同12.3%増の8.50億円とする期初計画を据え置いている。 <ST>

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