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サスメド---25年6月期2ケタ増収、DTxプロダクト事業・DTxプラットフォーム事業ともに事業収益が増加

2025年08月12日 17:30 銘柄/投資戦略

*17:30JST サスメド---25年6月期2ケタ増収、DTxプロダクト事業・DTxプラットフォーム事業ともに事業収益が増加 サスメド<4263>は8日、2025年6月期決算を発表した。事業収益が前期比35.1%増の4.62億円、営業損失が2.99億円(前期は3.64億円の損失)、経常損失が2.94億円(同3.57億円の損失)、当期純損失が2.98億円(同3.57億円の損失)となった。

DTxプロダクト事業の事業収益は3.00億円(前期は2.00億円の事業収益)、セグメント利益は1.18億円(同0.55億円の利益)となった。治療用アプリ開発では、不眠障害治療用アプリにおいて、製造販売承認事項一部変更承認申請の承認了承を受けて保険適用と製品の上市に向けた準備を進めている。また、杏林製薬<4569>と共同開発を行っている耳鳴治療用アプリにおいては、特定臨床研究を完了している。さらに、あすか製薬と共同開発を行っている月経前症候群・月経前不快気分障害を対象とした治療用アプリにおいては、特定臨床研究を開始し、最初の被験者により本アプリの使用が開始されたことによるマイルストン1億円を受領した。当該マイルストンについては、本契約締結時に受領し契約負債に計上していた契約一時金2億円と併せて収益計上している。進行がん患者向けのアドバンス・ケア・プランニングを支援するアプリでは、企業治験(第II相臨床試験に相当)における被験者登録を開始している。その他のパイプラインについても、慢性腎臓病患者向けの腎臓リハビリアプリでは、探索的試験(第II相臨床試験に相当)を完了し、次の試験に向けて準備を進めている。また、国立大学法人新潟大学と共同開発を行っている持続性知覚性姿勢誘発めまいに対する治療用アプリにおいては、臨床研究における被験者登録を開始している。

DTxプラットフォーム事業の事業収益は1.62億円(同1.42億円の事業収益)、セグメント利益は0.33億円(同0.11億円の損失)となった。汎用臨床試験システムの提供に関しては、アキュリスファーマにおいて実施されていた2つの第III相臨床試験で良好な解析結果を示したことが報告された。また、国立大学法人東北大学との間ではSUSMED SourceDataSync(R)を用いた統合型静脈疾患レジストリシステムを構築し、医療機器の使用成績調査で活用されている。その他、SUSMED SourceDataSync(R)を活用した臨床試験の実施に関する提案活動を積極的に展開している。機械学習自動分析システムの提供に関する活動については、継続利用に支えられ、収益は安定的に推移している。

2026年6月期通期の業績予想については、不眠障害用プログラムの保険適用と製品の上市に向けた準備を進めており、現時点で合理的な業績予想の算定が困難であることから、未定としている。今後、業績予想の開示が可能となった時点で速やかに開示するとしている。 <ST>

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