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ギックス Research Memo(7):コア営業利益の安定確保に注力し、再現性のある利益成長を実現する

2026年10月27日 11:07 銘柄/投資戦略

*11:07JST ギックス Research Memo(7):コア営業利益の安定確保に注力し、再現性のある利益成長を実現する ■今後の見通し

● 2027年6月期の業績見通し
ギックス<9219>の2027年6月期の連結業績は、売上高が3,000百万円(前期比8.5%増)、コア営業利益が133百万円(同43.7%増)、営業利益が100百万円(同295.3%増)、経常利益が90百万円(同3,214.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が50百万円(前期は35百万円の損失)と、増収・大幅な増益を見込んでいる。

売上高成長率8.5%という数字は、上場以来CAGR(年平均成長率)40%という高い成長目標を掲げてきた同社としては保守的な水準にとどまる。これは、売上規模の拡大を優先して固定費・人員を先行投資することや、成否が不確実なM&A等の成長要素に大きく依存する計画を避け、実現確度と利益の再現性を重視した結果である。同社は2027年6月期を「利益の再現性を高める1年」と位置付けており、AI・データアセットの蓄積・再利用による生産性・利益率向上を通じて、売上高成長率を上回るコア営業利益成長率を計画している点は、同社が志向する「再現性のある利益成長」の考え方を反映したものである。従来の売上成長重視の経営から、利益成長と収益基盤強化を重視する経営へと軸足を移しつつある点を弊社では評価している。

KPIについては、「生産性」(フロント人員1人当たり年間売上高・年間粗利)と「顧客深度」(年間取引高区分別の顧客構成)の2指標に集約する。生産性の指標であるフロント人員1人当たり年間売上高・年間粗利に関して、足元では一時的に低下しているが、同社事業は人数に比例して売上高を拡大していくビジネスモデルではなく、AIやアセットの活用により生産性を上げていく事業を運営している。従って、1人当たり売上高・粗利は中長期的に上昇していくものと見られる。

顧客深度の指標である顧客単価・分布に関して、同社はクライアントに深く入り込み、価値提供し続けることで1社当たりの単価を上げる方針である。よって、従前どおり既存クライアントへの縦横展開を通じて、Cクライアント(年間取引高10百万円未満)はBへ、BクライアントはAへと育成していく。また、M&Aについては、件数をKPIとして追うのではなく、必要なケイパビリティ・アセット・顧客基盤を補う戦略手段として、質を重視して継続する方針だ。従来の売上規模を重視した積極拡大路線から、利益の再現性を重視した経営へと軸足を移しつつある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)


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