25日の米国市場ダイジェスト:NYダウは4ドル高、消費の鈍化懸念が重し
*07:46JST 25日の米国市場ダイジェスト:NYダウは4ドル高、消費の鈍化懸念が重し
■NY株式:NYダウは4ドル高、消費の鈍化懸念が重し
米国株式市場は続伸。ダウ平均は4.18ドル高の42587.50ドル、ナスダックは83.27ポイント高の18271.86で取引を終了した。
トランプ大統領が「相互関税」を巡り柔軟姿勢を示唆したことを好感した買いが続き、寄り付き後、上昇。その後、消費者信頼感指数の悪化で、景気減速懸念に相場は一時下落に転じた。ただ、長期金利の低下が支援し相場はかろうじてプラス圏を回復し、終了。セクター別で不動産管理・開発、自動車・自動車部品が上昇した一方、医薬品・バイオテクが下落した。
オンライン中古車販売会社のカーバナ(CVNA)はアナリストが投資判断を引き上げ、上昇。配車サービスのリフト(LYFT)は投資会社のエンジンキャピタルが戦略的見直しの圧力を強めるため、同社株の保有を増やしたとの報道で、上昇。検索のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)は傘下のウェイモが来年から首都ワシントンで配車サービスを開始する計画を発表し、上昇。住宅建設会社のKBホーム(KBH)は四半期決算で示した慎重な見通しを嫌気した売りが続いた。
ゲーム販売会社のゲームストップ(GME)は取引終了後に第4四半期決算を発表。調整後の1株利益が予想を上回ったほか、準備資産としてビットコイン購入を取締役会が承認、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米消費者信頼感指数は大幅低下、景気見通し悪化でドル反落
25日のニューヨーク外為市場でドル・円は150円20銭から149円55銭まで下落し、149円91銭で引けた。米3月フィラデルフィア連銀非製造業活動や住宅価格、新築住宅販売件数や消費者信頼感指数が軒並み予想を下回り、長期金利が低下に転じドル売りに拍車がかかった。
ユーロ・ドルは1.0830ドルまで上昇後、1.0777ドルまで反落し、1.0792ドルで引けた。ドイツのIFO企業景況感指数が予想を上回り、ユーロ買いが優勢となった。その後、トランプ大統領が欧州連合(EU)の貿易政策を批判したため関税懸念に売られた。ユーロ・円は162円44銭から161円62銭まで下落した。ポンド・ドルは1.2932ドルから1.2967ドルまで上昇。
ドル・スイスは0.8801フランへ下落後、0.8828フランまで上昇した。
■NY原油:伸び悩みで69.00ドル、利食い売りが入る
NY原油先物5月限は伸び悩み(NYMEX原油5月限終値:69.00 ↓0.11)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比-0.11ドル(-0.16%)の69.00ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは68.52ドル-69.68ドル。米国の関税措置が供給不足を招くとの懸念は消えていないが、利食い売りが増えたことで原油先物は伸び悩んだ。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 43.28ドル +0.21ドル(+0.48%)
モルガン・スタンレー(MS) 125.20ドル +0.93ドル(+0.74%)
ゴールドマン・サックス(GS)585.94ドル +5.84ドル(+1.00%)
インテル(INTC) 24.20ドル -0.02ドル(-0.08%)
アップル(AAPL) 223.75ドル +3.02ドル(+1.36%)
アルファベット(GOOG) 172.79ドル +2.86ドル(+1.68%)
メタ(META) 626.31ドル +7.46ドル(+1.20%)
キャタピラー(CAT) 342.62ドル +0.95ドル(+0.27%)
アルコア(AA) 33.71ドル +0.24ドル(+0.71%)
ウォルマート(WMT) 84.76ドル -2.73ドル(-3.12%)
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