NY株式:NYダウは125ドル安、雇用統計を警戒
*06:47JST NY株式:NYダウは125ドル安、雇用統計を警戒
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は125.65ドル安の44,747.63ドル、ナスダックは99.66ポイント高の19,791.99で取引を終了した。
追加利下げ期待や一部主要企業の好決算を好感し、堅調に寄り付いた。その後、雇用統計の発表を控えた警戒感に利益確定売りが強まり、ダウは下落に転じた。ナスダックは長期金利の上昇やベッセント財務長官発言で一時失速も押し目からは人工知能(AI)への期待を受けたハイテクの買いが根強く、終盤にかけてナスダックは上げ幅を拡大し、まちまちで終了。セクター別では、食品・飲料・タバコが上昇した一方で、ヘルスケア機器・サービスが下落した。
鉄鋼会社のUSスチール(X)はトランプ大統領と最高経営責任者(CEO)の会談が報じられ、日鉄による買収を巡る期待感に、買われた。ホテルチェーン経営のヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス(HILT)は第4四半期決算で予想を上回る結果を受け、上昇。高級アパレルブランドのラルフローレン(RL)はホリデーシーズンの売り上げが強く、見通しを引き上げ、上昇。コーチやケートスペードなどの高級ブランドを運営するタペストリー(TPR)は強いコーチの売り上げが支え通期の見通しを引き上げ、上昇した。
タバコ会社のフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)はニコチンパウチ「Zyn(ジン)」の売り上げが強く2025年の通期調整後1株当たり利益が予想を上回り、上昇。ファーストフードチェーン運営のヤム・ブランズ(YUM)は傘下のタコベルの売り上げが好調で、四半期の1株当たり利益が予想を上回り、上昇した。一方、オンラインゲーム設計のロブロックス(RBLX)は1日のアクティブユーザー数が予想を下回ったほか、弱い見通しに失望し、売られた。テクノロジー会社のハネウエル(HON)は第4四半期決算で増収増益と会社を3分割する計画を発表も通期見通しが予想を下回り、下落。
オンライン小売のアマゾン(AMZN)は取引終了後に四半期決算を発表。第1四半期の売上見通しが予想を下回り、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
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