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ユーロ週間見通し:底堅い値動きか、日銀追加利上げは織り込み済み

2025年01月18日 14:18 市況・概要

*14:18JST ユーロ週間見通し:底堅い値動きか、日銀追加利上げは織り込み済み ■やや強含み、米長期金利の低下を意識したユーロ買いも

今週のユーロ・ドルはやや強含み。米長期金利の低下を意識したユーロ買いが観測された。欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのギリシャ中央銀行総裁は、利下げを通じて金融緩和を継続すべきだと述べたが、ECBは利下げを慎重に進める方針を堅持するとの見方は多く、リスク回避的なユーロ売り・米ドル買いは縮小した。取引レンジ:1.0176ドル-1.0354ドル。

■弱含みか、ECBは2025年も利下げ継続の公算

来週のユーロ・ドルは弱含みか。ユーロ圏経済の先行きは楽観視できないことから、欧州中央銀行(ECB)は2025年も利下げを継続する公算が大きい。米連邦準備制度理事会(FRB)は1月の利下げを見送り、金融緩和を慎重に進める方針であることもユーロ買いを抑制する一因となる。

予想レンジ:1.0150ドル-1.0350ドル

■軟調推移、リスク回避のユーロ売りが優勢に

今週のユーロ・円は弱含み。日本銀行植田総裁の発言を受けて1月利上げ観測が浮上し、リスク回避的なユーロ売り・円買いが優勢となった。ユーロ圏経済の停滞やドイツの政治不安などを意識したユーロ売りも観測された。米ドル・円相場が円高方向に振れたことも影響したようだ。取引レンジ:159円73銭-162円89銭。

■底堅い値動きか、日銀追加利上げは織り込み済み

来週のユーロ・円は底堅い値動きか。市場参加者の大半は日本銀行による追加利上げを想定しているため、利上げが決まった場合でもユーロ売り・円買いがただちに拡大する可能性は低いと予想される。一方、日銀が利上げを見送った場合、リスク選好的な円売りが急拡大する可能性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・24日:1月製造業PMI(12月:45.1)
・24日:1月サービス業PMI(12月:51.6)

予想レンジ:159円00銭-163円00銭


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