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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、米利下げ観測も円売りが下支え

2025年12月05日 17:25 市況・概要

*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、米利下げ観測も円売りが下支え 5日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。米インフレ指標は前回から鈍化が予想され、追加利下げをにらんだドル売りが先行する見通し。ただ、日銀利上げ観測は根強いものの、日本の財政悪化懸念による円売りが続く。

前日の海外市場は米労働市場の軟化を示す指標が材料視され、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げが決定されるとの見方が広がった。一方、米金利の下げ渋りやポジション調整を受けてドル売りは後退し、ユーロ・ドルは1.1650ドル台前半に失速、ドル・円は154円半ばから持ち直した。本日アジア市場で日経平均株価の急反落により円高に振れやすいものの、ドルに買戻しが入りドル・円は底堅く推移している。

この後の海外市場は米インフレ指標が焦点。今晩のコアPCE価格指数は前回から伸びの鈍化が予想され、市場予想通りなら連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げ観測を裏付ける内容となろう。ただ、利下げはすでに織り込まれ、米金利の安定がドルを支える要因となる。他方、日銀の利上げ観測が円買い要因として意識されるものの、財政悪化懸念の円売りは根強いだろう。全般的に、来週の米金融政策決定を控えて取引は慎重姿勢が強まりそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・22:30 加・11月失業率(予想:7.0%、10月:6.9%)
・24:00 米・12月ミシガン大学消費者信頼感指数速報(予想:52.0、11月:51.0)
・24:00 米・9月コアPCE価格指数(予想:前年比+2.8%、8月:+2.9%)


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