NY株式:NYダウは11.80ドル安、相互関税発表待ち
*06:06JST NY株式:NYダウは11.80ドル安、相互関税発表待ち
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は11.80ドル安の41989.96ドル、ナスダックは150.60ポイント高の17449.89で取引を終了した。
4月2日のトランプ政権による相互関税発表を控えた警戒感に売りが先行し、寄り付き後、下落。さらに、ISM製造業景況指数やJOLT求人件数が予想を下回り、成長鈍化懸念も強まり売りに一段と拍車がかかった。ただ、関税措置が流動的との観測に売りも続かずハイテクセクターの上昇が支援し、相場は回復。ナスダックはプラス圏に回復したが、ダウは小幅安のまちまちで終了。セクター別では自動車・自動車部品やソフトウエア・サービスが上昇した一方、医薬品・バイオテクが下落した。
カルバンクラインなどのブランドを運営するPVH(PVH)は四半期決算でマーケティングが成功し北米の売り上げが強く、生産や欧州市場の回復に言及したほか、関税の影響も限定的との楽観的な見解を示し、大幅上昇。百貨店のメーシーズ(M)は新最高財務責任者(CFO)兼最高執行責任者(COO)にアパレル企業のカプリ・ホールディングスの幹部を採用したことを発表し、上昇した。化粧品小売りのアルタ・ビューティー(ULTA)はアナリストの投資判断引き上げで、上昇。オンラインゲーム開発のロブロックス(RBLX)はアルファベット傘下、グーグルとの提携で、ビデオ上で仮想通貨などの特典付き広告サービス開始を発表し、上昇。アルファベット(GOOG)も上昇した。
航空会社のアメリカン(AAL)、デルタ(DAL)、サウスウエスト(LUV)は、アナリストが支出に慎重な消費者の姿勢を理由に、セクターの投資判断を引下げ、それぞれ下落した。製薬会社のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は連邦裁判官が同社製のベビーパウダーの発がん性を主張した裁判を巡り、同社が訴訟に対処するため設立した子会社の連邦破産法11条の適用申請を却下したため、売られた。
政府のレビット報道官によると、トランプ大統領が発表を予定している相互関税措置は2日の発表直後に即時発動されるという。
(Horiko Capital Management LLC)
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