株式会社Gunosy:2025年5月期通期決算説明会文字起こし(10)
*15:03JST 株式会社Gunosy:2025年5月期通期決算説明会文字起こし(10)
Gunosy<6047>
■質疑応答
▲司会者
ありがとうございました。それでは、これより質疑応答に移りたいと思います。
●質問者
いくつか質問させていただきます。まず1つ目ですが、Gホールディングスについてです。
今期の計画では、営業利益が6,900万円、EBITDAが2億1,000万円という数字をご提示いただいておりますが、これを今後数年でどの程度まで拡大していくイメージなのか、お考えをお聞かせいただければと思います。
あわせて、現在の進捗状況や、今後どのようなPMI(統合プロセス)を実施すれば、そのような成長が実現していくのかといった具体的な見通しについても、ご説明いただけますと幸いです。
■Gunosy 西尾様
ご質問いただきありがとうございます。
ご質問の内容は、Gホールディングスについて「今後どの程度まで成長を見込んでいるか」、また「PMI(Post Merger Integration、買収後の統合プロセス)をどのように進めているか」という2点と理解いたしました。私の方からご回答させていただきます。
まずGホールディングスについてですが、将来的にどの程度の規模まで成長させるかという点については、現時点で具体的な数値を開示できる状況にはありません。ただし、同社は取り扱うゲームのタイトル数が増えるほど、利益が着実に積み上がる構造となっております。したがって、まずはどれだけのタイトルを手がけられる体制を構築できるかという点を重視し、事業運営を進めてまいります。
我々としては、「安定的なキャッシュフローをもたらす企業を買収する」という基本方針に基づいておりますので、過度な拡大を目指すというよりは、同社が持つ強みをしっかり維持・発揮できるかを確認しながら、段階的な成長を目指す方針です。
次にPMIに関してですが、これは未上場企業の買収という特性上、どの会社でも一定の課題があると考えております。まずは、上場企業として求められるガバナンス水準で意思決定が行えるか、また、経営会議等で適切に情報が上がってくる体制が整っているかといった点を中心に精査しております。
とはいえ、最初から上場企業の基準を一律に当てはめてしまうと、グループに加わった経営陣にとっても負担が大きいケースがあります。私自身、かつて買収される側としてグループにジョインした経験がございますので、そうした立場も踏まえながら、寄り添ったかたちで、あるべきガバナンス体制の構築を進めております。
以上、ご回答とさせていただきます。
●質問者
ありがとうございます。続いて2つ目の質問になります。
SC事業についてお伺いします。複数のタイトルでサービス提供を開始されたと伺っておりますが、現時点でのGMV(流通取引総額)や導入タイトル数について、どのように推移しているのか、可能な範囲でご共有いただければと思います。
ご開示が難しい情報であることは承知しておりますが、導入ペースや反響の状況、そして今後拡大していく上で、現時点で最も課題と感じておられる点があれば、併せてお聞かせいただけますと幸いです。
■Gunosy 西尾様
ご質問ありがとうございます。トラクションの状況および現時点での反響について、SC事業に関するご質問と理解いたしましたので、私からご回答申し上げます。
まず、具体的にどのタイトルで導入が進んでいるかについては、開示が難しい状況でございます。恐縮ですが、決算資料の該当スライドに記載されているようなタイトル群が対象であるとご想像いただければと思います。
次にトラクションについてですが、現時点では、まだ大規模なユーザー送客を本格的に展開するフェーズには至っておりません。現在は、導入いただいた各社様が「どれほどのARPU(ユーザーあたりの平均収益)」が得られるのかといった検証を進めている段階です。
その中で、実際に得られているARPUについては、当初我々が想定していたよりも高い水準となっており、非常に手応えを感じております。今後は、このポテンシャルをさらに発揮するべく、より多くのユーザーにご利用いただくための施策を回していく、そういったフェーズに入っていく予定です。
●質問者
ありがとうございました。最後に3点目のご質問となります。
sliceについてですが、現在は御社の連結対象外の企業ではあるものの、中期的な成長戦略において非常に重要な位置づけにあると認識しております。
そこでお伺いしたいのは、今後、御社としてsliceへの追加的な資本参加の可能性があるのかどうか、という点です。また、同社からの収益面での貢献について、たとえば半年〜1年程度の比較的近い将来に見込まれるものなのか、それとももう少し長期的な視点で捉えるべきものなのか、可能な範囲でご説明いただけますと幸いです。
■Gunosy 西尾様
承知しました。ありがとうございます。sliceの質問については木村から回答させていただきます。
■Gunosy 木村様
代表取締役の木村でございます。ご質問のsliceに関する点についてお答えいたします。
現在、sliceは収益性の改善が順調に進んでおり、デポジットの積み上がりとともに、AUMも徐々に拡大してきております。そのなかで、調達資金を返済しつつ、資本効率の改善が着実に進行している状況です。
今後の資金調達や資本追加の可能性については、sliceが銀行として運営されている以上、一定の資本要件を満たす必要がある点、また個人向け融資の拡大に伴う資本バランスの管理が重要な点などを踏まえ、適切なタイミングを検討しております。
現在のところ、資本要件を充足したうえで収益性も確保されており、事業も極めて速いペースで成長しています。そのため、現時点ですぐに追加の資金が必要という状況ではなく、今後の成長状況を見極めながら、資本政策を柔軟に検討していく方針です。
●質問者
ありがとうございます。最後に、流通株式時価総額100億円の達成に向けた取り組みについて、もし現時点でお話しいただける追加の施策やお考えがあれば、お聞かせいただけますでしょうか。
■Gunosy 西尾様
こちらも代表取締役会長の木村より回答させていただきます。
■Gunosy 木村様
特別に何か施策を用意しているというわけではございませんが、先ほど申し上げた通り、中期事業計画に沿って着実に進めてまいりたいと考えております。無理な取り組みをすることなく、中計に記載の通り、安定的な収益の確保、それをさらに拡大するためのM&A、そして高成長領域に対する限定的かつ効果的な投資を実行し、そのうえで安定的な株主還元を継続していくという、盤石な体制を構築することが最も重要だと考えております。
●質問者
どうもありがとうございました。よく理解できました。
▲司会者
ご質問がないようですので、以上で質疑応答は終了とさせていただきます。
それでは、以上をもちまして株式会社Gunosy 2025年5月期通期決算説明会を終了させていただきます。本日は誠にありがとうございました。
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