後場に注目すべき3つのポイント~前日下落のファーストリテや半導体が買われる
*12:42JST 後場に注目すべき3つのポイント~前日下落のファーストリテや半導体が買われる
2日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は反発、前日下落のファーストリテや半導体が買われる
・ドル・円は上昇一服、ドルに買戻し
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はファナック<6954>
■日経平均は反発、前日下落のファーストリテや半導体が買われる
日経平均は反発。195.78円高の49499.06円(出来高概算10億2372万株)で前場の取引を終えている。
前日1日の米国株式市場は大幅反落。ダウ平均は427.09ドル安の47289.33ドル、ナスダックは89.77ポイント安の23275.92で取引を終了した。暗号資産相場の下落や円キャリートレードの巻き戻しなどのリスクが警戒され、寄り付き後、下落。さらに、ISM製造業景況指数が予想外に悪化し、経済の成長減速懸念も重しとなった。その後も、ベネズエラを巡る地政学的リスクの上昇や、長期金利の上昇も嫌気され、相場は下落。終盤にかけても売りが続き終了した。セクター別ではテクノロジー・ハード・機器、エネルギーが上昇した一方、資本財・公益事業が下落した。
米株式市場の動向を横目に、2日の日経平均は191.30円高の49494.58円と反発して取引を開始した。東京市場では買い先行の展開となり、輸出関連や為替感応銘柄に対して円安・ドル高の進行が支えとなった。あわせて、国内外の需給バランスがやや引き締まり気味との見方もあり、前場序盤から全般にしっかりした売買が観測された。
個別では、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、アドバンテスト<6857>、コナミG<9766>、レーザーテク<6920>、フジクラ<5803>、住友電<5802>、KDDI<9433>、信越化<4063>、TDK<6762>、HOYA<7741>、セコム<9735>、ニトリHD<9843>、ガイシ<5333>、安川電<6506>などの銘柄が上昇。
一方、ソフトバンクG<9984>、第一三共<4568>、リクルートHD<6098>、トヨタ<7203>、豊田通商<8015>、ベイカレント<6532>、三越伊勢丹<3099>、オリンパス<7733>、エーザイ<4523>、デンソー<6902>、ホンダ<7267>、三井不<8801>、住友ファーマ<4506>、キーエンス<6861>、SUBARU<7270>などの銘柄が下落。
業種別では、非鉄金属、石油・石炭製品、ゴム製品、化学、電気機器、精密機器、食料品、銀行業などが買われるなか、医薬品、機械、情報・通信業、輸送用機器、不動産業などが軟調だった。特に非鉄金属と石油・石炭製品セクターの堅調さが目立った。
後場の日経平均株価は、堅調に推移しそうだ。米国で利下げ観測が維持されるなか、円安気味の為替が輸出関連銘柄を支える可能性がある。また、ドル建て資産の再評価を背景とした買いも想定される。ただし、米長期金利や為替の急変動、それに伴うリスク回避の動きには注意が必要で、需給のひっ迫感が後場の焦点になろう。
■ドル・円は上昇一服、ドルに買戻し
2日午前の東京市場でドル・円は上昇基調に振れ、155円43銭から155円77銭まで値を上げた。前日海外市場でドル売りが強まり、値ごろ感から買戻しが入った。一方、日経平均株価は堅調地合いも伸び悩み、日本株高を好感した円売りは抑制された。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は155円43銭から155円77銭、ユ-ロ・円は180円45銭から180円78銭、ユ-ロ・ドルは1.1604ドルから1.1611ドル。
■後場のチェック銘柄
・RSC<4664>、ガーラ<4777>など、3銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はファナック<6954>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・中・11月RatingDog製造業PMI:49.9(予想:50.5、10:50.6)
【要人発言】
・片山財務相
「植田日銀総裁の発言に対するコメントは控える」
「政府と日銀で景気認識の齟齬はない」
・ブレマン・NZ準備銀行(RBNZ)総裁
「低インフレと強い経済の達成を目指す」
<国内>
・特になし
<海外>
・特になし
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