欧米為替見通し: ドル・円は底堅い値動きか、米FOMC消化と日銀利上げ観測後退で
*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は底堅い値動きか、米FOMC消化と日銀利上げ観測後退で
18日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げ決定も想定ほどハト派的でなく、ドルに買戻しが入りやすい。一方、日銀利上げ観測の後退で円売りに振れ、ドルを支える展開となりそうだ。
16-17日に開催された米FOMCでは0.25%の利下げが決定されたが、すでに織り込み済み。また、当局者による金利見通しやパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の見解も想定ほどハト派的でなく、政策決定を受けドルに買戻しが入りやすい展開に。ユーロ・ドルは一時1.19ドル台浮上も、1.18ドル付近に下落。ドル・円は145円半ばから147円付近に持ち直した。本日アジア市場はその流れが続き、ドル・円は147円台をおおむね維持した。
この後の海外市場はFOMC通過によるポジション調整を経て、米金融政策の先行きを巡る見方が中心テーマとなる。追加利下げを織り込む声が残る一方で、FRB見通しはややタカ派的と受け止められ、ドルの下値は限定的とみられる。英中銀が政策金利の据え置きならドルは下押しされるものの、日銀は明日の政策発表で政策金利据え置きの公算で円売りがドルを支える。加えて、10月4日の自民党総裁選を控え、日銀政策への影響を考慮した円売りも続くだろう。
【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・7月経常収支(6月:+358億ユーロ)
・20:00 英中央銀行政策金利発表(予想:4.00%、前回:4.00%)
・21:30 米・前週分新規失業保険申請件数(予想:24.2万件、前回:26.3万件)
・21:30 米・9月フィラデルフィア連銀景況調査(予想:2.5、8月:-0.3)
・22:00 南アフリカ準備銀行政策金利発表(予想:7.00%)
・23:00 米・8月景気先行指数(予想:前月比-0.1%、7月:-0.1%)
・05:00 米・7月対米証券投資・短期債除く(6月:+1508億ドル)
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