PBシステムズ---引き続き戦略投資をこなし25年9月期は7期連続での最高益更新を狙う
*09:34JST PBシステムズ---引き続き戦略投資をこなし25年9月期は7期連続での最高益更新を狙う
PBシステムズ<4447>は11月14日の大引け後、2024年9月期決算を発表した。売上高は前期比7.1%増の3,107百万円、営業利益は同20.1%増の362百万円、経常利益は同22.5%増の362百万円、当期純利益は同24.5%増の255百万円で着地。売上高は会社計画を若干下回った一方、各段階利益はこれを上振れる形となった。
セグメント別で見ると、セキュアクラウドシステム事業においては、Citrixソフトウェアの販売を中心に、クラウド基盤構築案件、地方自治体・九州に拠点を持つ半導体製造関連企業などの中規模のクラウド基盤構築案件の売上が好調だった。クラウド基盤向けの高性能サーバなど、利益率が高い製商品販売の拡大も営業利益の増加に寄与した。また、同社が提唱している「必須のレジリエンス」のコンセプトは、昨今の自然災害の増加やサイバー攻撃によるシステム障害が大きな社会問題となる中で企業の喫緊需要を捉えるものとなり、障害回復力に優れたクラウド基盤の販売実績を押し上げた。その結果、セキュアクラウドシステム事業の売上高は前期比8.8%増の3,060百万円、セグメント利益は同31.9%増の395百万円となった。
エモーショナルシステム事業においては、MetaWalkers(旧称:4DOH)の積極的なイベント出展や体験コーナーによる実機デモを連動した営業活動を推進した結果、防災分野を中心に、観光、宇宙の各市場において見込み顧客が着実に増加している。また、スポーツ市場への参入に向けたスポーツ業界関係者への営業アプローチも進展している他、かねてより進めてきた産学連携共同研究の成果としてMetaWalkersによるトレーニングシステムは試作機が完成し、イベント展示を実施。ただし、小規模案件が中心となった結果、エモーショナルシステム事業の売上高は前期比46.7%減の47百万円、セグメント損益は33百万円の赤字で着地した(※各セグメント数値は決算説明資料ベース、全社費用を各セグメントの人員割合で配賦)。
2025年9月期の業績予想については、売上高が前期比10.0%増の3,420百万円、営業利益が同4.9%増の380百万円、経常利益が同3.8%増の376百万円、当期純利益が同0.3%増の256百万円の計画だ。成長基盤の構築および事業スケール拡大に向け人員増強の流れを継続、従業員数は2024年9月末の65人から約22%増となる79人を目指す(2025年9月末目標)。戦略的な各種投資をこなしつつ、7期連続での最高益更新を狙う。
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