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米利下げへの期待感から買い戻しの動きへ

2025年08月25日 08:25 銘柄/投資戦略

*08:25JST 米利下げへの期待感から買い戻しの動きへ [本日の想定レンジ]
22日のNYダウは846.24ドル高の45631.74ドル、ナスダック総合指数は396.22pt高の2
1496.53pt、シカゴ日経225先物は大阪日中比395円高の42965円だった。本日はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を受けた利下げ観測の高まりを受けた前週末の米国株高を映して買い戻しの動きが強まることが予想される。注目されたパウエルFRB議長の講演では、雇用の下振れリスクが増大しているとした上で「政策スタンスの調整が必要になる可能性がある」と語り、景気を下支えするために利下げの検討を進める考えを示唆した。これが想定よりもハト派的と受け止められ、前週末のNYダウは昨年12月4日以来約8カ月半ぶりに史上最高値を更新、ナスダック総合指数も大幅に上昇した。ナイトセッションの日経225先物も一時節目の43000円台を回復するなど、上昇しており、買い安心感につながるだろう。ただ、米国の利下げ再開観測を受けて日米金利差が縮小するとの思惑から1ドル=146円後半へと円高に振れており、輸出採算の悪化を懸念した売りが出やすくなる可能性は残る。また、27日には米画像半導体大手エヌビディアの決算発表を控えており、決算内容を確認したいとの思惑が高まることも想定されるほか、トランプ関税によるインフレ高進への懸念も拭えていないだけに、積極的に上値を買い上がる雰囲気につながらないことも予想されよう。上値のめどは、心理的な節目の43000円や43500円、19日の高値(43876円)、下値のめどは、7月24日の高値(42065円)、節目の42000円や25日移動平均線(41605円)などが挙げられる。

[予想レンジ]
上限43300円-下限42700円

<SK>

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