注目銘柄ダイジェスト(前場):TOPPAN、日本オラクル、WTOKYOなど
*12:27JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):TOPPAN、日本オラクル、WTOKYOなど
マツダ<7261>:1611.5円(+71.5円)
大幅続伸。前日に日銀金融政策決定会合が開催され、政策の現状維持の決定とともに後場は買いが優勢となっていた。日銀植田総裁の会見もハト派的スタンスであったことから、過度に早いタイミングでの政策修正は行われないとの見方が優勢になってきているもよう。一段のドル安円高進行には歯止めがかかるとの見方も強まり、自動車株には総じて買い安心感が先行しているようだ。
関西電力<9503>:1831円(-73円)
大幅続落。和歌山市で計画していた火力発電所の建設を中止すると前日に発表している。原発再稼働が進み、火力を新設する必要性が薄れてきたため。土地の取得や仮設備の設置費用などで、24年3月期に約1230億円の特別損失を計上するようだ。これに伴い、24年3月期純利益は従来予想の4050億円から2900億円に下方修正。配当予想などに変更はないものの、損失額の大きさをネガティブに捉える動きが優勢。
DMG森精機<6141>:2650.5円(+109円)
大幅続伸。前日に23年12月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の525億円から530億円、前期比28.6%増に引き上げ。グローバルで受注が好調に推移したことを上振れの背景としている。修正幅は大きくないものの、工作機械業界の環境が厳しい中での好業績確認で、評価が高まる状況とみられる。また、年間配当金も従来計画の80円から90円に引き上げている。
TOPPAN<7911>:4092円(+364円)
大幅続伸。大和証券では投資判断を「3」から「2」に格上げ、目標株価も2650円から5000円にまで引き上げている。半導体市場の回復に伴う半導体関連ビジネスの業績拡大、DX分野のビジネスモデル確立による業績貢献などに期待としている。半導体関連では、ライン増設を進めている高密度パッケージ基板のFC-BGAが特に注目できるとしているもよう。なお、大和証券では大日本印刷も同様に投資判断を格上げしている。
日本オラクル<4716>:11695円(+535円)
大幅続伸。前日に第2四半期の決算を発表、9-11月期営業利益は199億円で前年同期比7.0%増、前四半期比でも7.5%増となっている。クラウドサービスの利用拡大に加えて、料金値上げ効果の反映も強まってきているもよう。ロイヤルティ料率上昇の影響などをカバーする形に。上半期純利益は前年同期比10.4%増となっており、通期会社計画のEPS成長率0-3%増は上振れの可能性が一段と高まる格好へ。
AI CROSS<4476>:1321円(+74円)
大幅に続伸。自社の小売業・飲食業・消費者サービス業向けの「店舗売上予測ソリューション」が、マップマーケティング(東京都渋谷区)が提供するエリアマーケティングGIS(地図情報システム)「TerraMapシリーズ」との連携を開始したと発表している。TerraMapシリーズが持つ各種商圏データを店舗売上予測ソリューションのAI学習データとして取り込むことで、新規出店の際の売上金額予測がより高精度になるという。
WTOKYO<9159>:2528円(+151円)
大幅に続伸。アーティストプロダクションのTWIN PLANET(東京都渋谷区)及びタレントマネジメントのアソビシステム(同)、その他2社との間で、Web3領域の事業拡大を目的とした合弁会社設立に関する契約を締結すると発表している。合弁会社の名称は「YOAKE entertainment」で、暗号資産の発行・運用やマネジメント業務などを手掛ける。出資比率はTWIN PLANETが40%、アソビシステムが20%、W TOKYOが14%。
ドリーム・アーツ<4811>:2888円(+110円)
大幅に3日続伸。データセキュリティ企業の米Fortanix社と技術提携し、同社の暗号鍵技術と連携した新たなクラウドセキュリティソリューションの提供を開始したと発表している。業務デジタル化クラウド「SmartDB」のデータ暗号化時の鍵をより厳密に管理することが可能となり、金融や医療領域など厳格なセキュリティ基準への適合が要求される業界や企業に対してソリューションの提供が可能になるとしている。
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