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注目銘柄ダイジェスト(前場):JDSC、稀元素、セレンディップなど

2025年10月22日 12:05 市況・概要

*12:05JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):JDSC、稀元素、セレンディップなど 西日本フィナンシャルホールディングス<7189>:2594円(+157円)
大幅反発。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も2200円から3000円に引き上げている。27年3月期からの新中計では、配当性向40%プラス自社株取得、あるいは総還元性向50%程度まで切り上げる原資は十分にあり、還元強化が期待されるとしている。また、政策金利1%を前提とすれば、バリュエーション上ほかの大手地銀に比べて相対的に割安感が残るとも評価。なお、同証券では七十七銀行も同様に格上げ。


稀元素<4082>:794円(+100円)
ストップ高。セラミックスの材料として、カルシア安定化ジルコニア材料を新規開発したと発表している。ジルコニアには、入手が容易なカルシアを安定化剤として使用することに成功しているため、レアアースを使用しないことで、より安定的なセラミックス製品の供給に貢献できるとしている。米中貿易摩擦問題から、レアアースの安定調達に対する懸念が広がる中、今後の優位性の高まりが期待される格好に。


大同特鋼<5471>:1379円(+61.5円)
大幅反発で年初来高値を更新。中国依存100%の「重希土」を使わないネオジム磁石を開発した企業として、一部で取り上げられている。中国がレアアースの輸出規制を強化する中で、今後の展開に対する期待感が高まっているようだ。レアアースの中でも重希土は中国に偏在し、日本の重希土調達は中国依存100%という状態のもよう。今年の4月以降、自動車部品を中心に重希土類完全フリー製品に対する注文や引き合いが増えているともされている。


スクリーンHD<7735>:13150円(-650円)
大幅反落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に格下げしている。目標株価は15900円を継続。ここまでの株価上昇で割安感が薄くなっていること、メモリ売上比率が低いためメモリスーパーサイクルの恩恵が相対的に低いことなどを格下げの背景としている。また、中国向け売上比率が40%とセクター内で相対的に高いことも懸念しているようだ。


住友鉱<5713>:4958円(-342円)
大幅続落。前日のNY金相場において、NY金先物の中心限月12月物は前日比250.3ドル(5.7%)安の4109.1ドルで取引を終えている。1日の下落幅としては過去最大、下落率も約12年ぶりの大きさとなっている。8月以降の急速な相場上昇に伴う、買いポジションの巻き戻しの動きが強まったもよう。金価格の上昇も材料に8月以降上昇基調が続いていた同社株も、金価格下落に連れ安する状況となっている。


JDSC<4418>:1681円(+300円)
年初来高値。ソフトバンク<9434>と顧客向けAIエージェント開発領域での中長期的な戦略的協業を目的とする資本業務提携契約を締結したと20日に発表し、引き続き買い材料視されている。個々の企業のシステム・データを統合した企業ごとにカスタマイズされた最先端AI技術の活用を両社で支援する。JDSCはソフトバンクに160万株(議決権比率10.24%)を割り当て、調達資金の約14.8億円は人材投資などに充てる。


セレンディップ<7318>:5630円(+580円)
大幅に反発。11月30日(実質的には11月28日)を基準日として1株につき4株の割合で分割すると発表している。投資単位当たりの金額を引き下げ、より投資しやすい環境を整えて投資家層の拡大を図る。併せて定款を一部変更して発行可能株式総数を1300万株から5200万株に増やす。株式分割は流動性向上など株主の利益につながるとの見方から、買いが優勢となっているようだ。


免疫生物研究所<4570>:477円(+8円)
大幅に3日続伸。24年2月に製造販売承認を取得した体外診断用医薬品「赤痢アメーバ抗体ELISA-IBL」について、中央社会保険医療協議会で保険適用が決定されたと発表している。発売開始予定日は11月4日。血清中の赤痢アメーバ抗体の検出を目的とする製品で、導入により内視鏡検査など患者に大きな負担がかかる検査の減少のほか、医療費の削減などが期待できるとしている。 <ST>

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