日経平均は592円高でスタート、日製鋼所や日立などが上昇
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;31729.11;+592.53TOPIX;2330.47;+41.81
[寄り付き概況]
8日の日経平均は592.53円高の31729.11円と4日ぶり反発して取引を開始した。前日7日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は349.26ドル安の37965.60ドル、ナスダックは15.47ポイント高の15603.26で取引を終了した。米中貿易摩擦の深刻化を警戒した売りに寄り付き後、下落。その後、トランプ大統領が90日の相互関税停止を検討しているとの話題が報じられ、期待感が広がり一時大きく買い戻され、大幅反発した。しかし、政府が報道を否定したため相場は再び下落に転じる荒い展開となった。ただ、半導体のエヌビディア(NVDA)などが下げ止まり、相場の下値を支え、ナスダックはプラス圏をかろうじて維持した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均は下落したが、ナスダック総合指数が底堅い動きだったことや、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2.70%上昇したことが東京市場で輸出株や半導体関連株の株価支援要因となった。また、外為市場で1ドル=147円80銭台と、昨日15時30分頃と比べ2円ほど円安・ドル高に振れたことが東京市場で安心感となった。さらに、日経平均は3月27日から昨日までの8営業日で7000円近く下落したことから、押し目待ちや自律反発狙いの買いが入りやすかった。一方、昨日の米株式市場でダウ平均が乱高下した後、3日続落となったことが東京市場の株価の重しとなった。また、トランプ米政権による相互関税や通商政策の不透明感が継続しており、引き続き投資家心理を慎重にさせたが、寄付き段階では買いが優勢だった。
セクター別では、全業種が値上がり。電気機器、鉱業、ゴム製品、輸送用機器、非鉄金属などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、日製鋼所<5631>、フジクラ<5803>、日立<6501>、ルネサス<6723>、りそなHD<8308>、ディスコ<6146>、みずほ<8411>、ソフトバンクG<9984>、三菱UFJ<8306>、アドバンテスト<6857>、東京海上<8766>、川崎重<7012>、三菱重<7011>、MS&AD<8725>などが上昇。他方、JR東<9020>などが下落している。
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