日経平均は大幅反発、米CPI無難消化や経済対策期待で33000円回復
*15:34JST 日経平均は大幅反発、米CPI無難消化や経済対策期待で33000円回復
日経平均は大幅反発。13日の米株式市場でダウ平均は70.46ドル安と続落、ナスダック総合指数は+0.29%と反発。8月消費者物価指数(CPI)は予想を上回ったが、根強い利上げサイクル終了期待を背景に買いが先行。ダウ平均は終盤にかけ下落に転じたが、長期金利の低下でハイテクは概ね堅調に推移した。米CPIを波乱なく消化できた安心感から日経平均は219.02円高からスタート。第2次岸田内閣の経済対策への期待や時間外取引の米株価指数先物の大幅高を背景に日経平均は前場中ごろには33000円台を回復。中間配当の権利取りを狙った買いも支援材料に景気敏感株からハイテク株まで広く買われるなか、日経平均は後場に入ってからも上値を伸ばし、取引終盤には33244.45円(537.93円高)まで上値を伸ばした。
大引けの日経平均は前日比461.58円高の33168.10円となった。東証プライム市場の売買高は16億817万株、売買代金は3兆9485億円だった。セクターでは石油・石炭製品、鉄鋼、不動産を筆頭にほぼ全面高となり、空運のみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は29%だった。
個別では、出光興産<5019>、ENEOS<5020>の石油・石炭製品、東京鐵鋼<5445>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、東北電力<9506>、東京電力HD<9501>の電気・ガス、野村HD<
8604>、大和証券G本社<8601>の証券、MS&AD<8725>、東京海上HD<8766>の保険、帝人<3401>、東レ<3402>の繊維製品、レンゴー<3941>、王子HD<3861>のパルプ・紙などバリュー(割安)系が全般強い。ほか、HOYA<7741>、東京精密<7729>、TOWA<6315>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>、イビデン<4062>、TDK<6762>の半導体関連やハイテクの一角も高い。決算が好感されたトルク<8077>、丹青社<9743>、鳥貴族HD<
3193>などは大幅に上昇。第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>、かんぽ生命<7181>、SBIHD<8473>、積水ハウス<1928>は投資判断の格上げが好感された。
一方、国内証券が投資判断を引き下げた川崎汽船<9107>が下落。7月機械受注の下振れが嫌気されたかファナック<6954>、平田機工<6258>、THK<6481>、前澤工業<6489>、クボタ<6326>、竹内製作所<6432>などが軟調。英半導体設計大手アームの公開価格が決定したソフトバンクG<9984>は材料出尽くし感から下落。小糸製作所<7276>は外資証券による投資判断の格下げで大幅安。エイチ・アイ・エス<9603>、ヤーマン<6630>は決算が失望されて大きく下落した。
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