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「高市トレード」への思惑が高まる

2025年10月06日 08:44 市況・概要

*08:44JST 「高市トレード」への思惑が高まる  6日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。3日の米国市場はNYダウが238ドル高、ナスダックは63ポイント安だった。米政府機関閉鎖問題が短期に決着がつくとの楽観的な見方のほか、米連邦準備理事会(FRB)による追加利下げ期待が根強く、ディフェンシブ株を中心に買われた。一方で、FRB高官の利下げに慎重な姿勢を受けて、半導体株などは利益確定の売りが優勢となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比85円高の46025円、円相場は1ドル=149円20銭台で推移している。

 自民党の総裁選挙が4日投開票され、高市早苗氏が選出された。これを受けて為替市場では1ドル=149円前半と大きく円安に振れて推移しており、「高市トレード」への思惑が高まりそうである。先週末の日経平均株価は800円を超える大幅な上昇で
45700円台にのせており、ボリンジャーバンドの+1σを上回って終えていた。日経225先物はナイトセッションで小動きだったが、46000円を上回って終えている。日経平均株価は9月19日のザラ場高値45852円突破から、+2σの46633円が射程に入ってきそうだ。

 朝方はインデックスに絡んだ資金が集中すると考えられ、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型をけん引する形になりそうだ。ただ、「高市トレード」が意識されることで、TOPIX型への資金流入が膨らむ可能性もあるため、物色対象に広がりがみられることになりそうである。また、高市氏のこれまでの発言を受けて、関連する銘柄を探る動きも活発化しよう。

 一方で、米国では米政府機関の一部閉鎖で9月の米雇用統計の公表が後ずれしていることは影響しそうだ。長期化によって想定以上に米経済活動を押し下げる可能性があることから、やや神経質にさせる可能性はありそうだ。買い一巡後にこう着感が強まるようだと、短期的な売り仕掛けの動きが意識されてくるだろうが、押し目狙いのスタンスで対応したいところである。

<AK>

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