欧米為替見通し: 米国休場で主要通貨の為替取引は動意薄となる見込み
2025年07月04日 17:25
市況・概要
*17:25JST 欧米為替見通し: 米国休場で主要通貨の為替取引は動意薄となる見込み
4日の欧米外為市場では、米国が独立記念日の祝日となるため、米国市場は休場となる。このため、主要通貨の為替取引は動意薄の状態が続くとみられる。ただ、米国の7月利下げ観測は大幅に後退しており、目先的にリスク回避的なドル売り・円買いは抑制されるとみられる。
トランプ米大統領の減税・歳出法案が7月3日に米議会を通過した。下院の共和党議員が可決した法案は2017年のトランプ減税の延長、国境警備と軍事費の増額、メディケアとメディケイドの大幅削減を盛り込んでいる。減税・歳出法案の一環として、米政府の債務上限は現行の36.1兆ドルから5兆ドル引き上げられた。市場参加者の間からは「法案成立によって今後10年間で米国債務は3.4兆ドル程度増える」との声が聞かれている。なお、米議会予算局(CBO)の試算によると、今回の法案で税収は4.5兆ドル減少し、歳出は1.2兆ドル削減されるため、今後10年間で連邦医療保険を失う人は1000万人以上となる可能性があると想定されている。
【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・5月生産者物価指数(予想:前年比+0.3%、4月:+0.7%)
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