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トヨコー Research Memo:需要は十分で3期連続の増収増益へ、インフラメンテナンス技術で高成長

2026年05月26日 16:11 銘柄/投資戦略

*16:11JST トヨコー Research Memo:需要は十分で3期連続の増収増益へ、インフラメンテナンス技術で高成長 トヨコー<341A>は、老朽化した工場等の屋根を独自工法で塗装・防水工事を行うSOSEI(ソセイ)事業と、老朽化した橋梁・鉄塔など社会インフラのサビを除去する加工装置を製造・販売するCoolLaser(クーレーザー)事業を展開している。祖業でもあるSOSEI事業は安定収益源としての役割を担い、目下は社会インフラ老朽化が社会問題となるなか、成長事業であるCoolLaser事業に経営資源を多く投下してきた経緯がある。足元では同製品の市販モデル上市を受けて収益拡大中であり、社会課題の解決の観点も相まって、動向が注目されている。

業績予想達成に必要十分なリードで高成長維持に向けて順調に推移

1. 2026年3月期の業績概要
2026年5月13日に発表された通期決算は、売上高で前期比54.7%増の3,133百万円、営業利益で同108.8%増の629百万円となり、高い成長を見込む事前予想(売上高3,000百万円、営業利益580百万円)を上振れての着地となった。セグメント別ではSOSEI事業が売上高で前期比11.3%増の1,783百万円、営業利益で同10.2%増の630百万円、CoolLaser事業が売上高で同219.3%増の1,350百万円、営業利益で249百万円(前年同期は69百万円の赤字)となり、CoolLaser事業の立ち上がりが顕著であり、黒字化を達成した。CoolLaserの納入実績は今期累計で12台だった。

2. 2027年3月期の業績見通し
2027年3月期通期の業績は、売上高が前期比27.7%増の4,000百万円、営業利益が同25.6%増の790百万円と、3期連続で増収増益となる見込み。両事業とも業績予想達成に必要十分なリードを有するが、更なる成長に向けては生産キャパやリソース拡大に取り組む方針となる。中東情勢の影響も限定的であり、高成長維持に向けて順調に推移している。

社会インフラのサビを除去するCoolLaserがさらなる時価総額拡大のけん引役

3. 中期経営計画の進捗状況
同社は2024年12月9日にCoolLaser事業の「中期経営計画」を発表している。2028年3月期までの各期の下限と上限の納品台数目標を設定しており、2026年3月期は9~15台、2027年3月期は16~24台、2028年3月期は35~65台、2030年3月期は120台を目標としている。また、2028年3月期をめどに20百万円/台の原価低減も進めている。経済産業省より、産業標準化推進活動に優れた功績を有する個人及び組織を表彰する、2025年度「産業標準化事業表彰」において、「イノベーション・環境局長表彰」を受賞している。足もとでは、独立行政法人国際協力機構(JICA)より、「2025年度中小企業・SDGs ビジネス支援事業(JICA Biz)」に採択されるとともに、関越自動車道で横河ブリッジホールディングス<5911>とを試験施工している。今後は歩道橋の延命化、防衛分野での活用なども視野に入り、営業活動も活性化しよう。試算される国内市場規模800億円を踏まえると、拡大余地は著しく大きい。また、海外展開を見据えている点もアップサイド要素であり、2月12日には初の海外受注を中東地域で獲得した(1台、納入時期2027年3月迄)。今後は、生産体制、保守・管理、人員採用、コーポレート・ガバナンスなど、規模拡大に伴う組織運営の強化も併せて確認していきたい。

4.株価
上場間もないこともあり、中期の事業に関するアナウンスは上記のCoolLaser事業の「中期経営計画」のみとなる。CoolLaserの120台販売という数値は、利益率が大きく変化しない前提を置いても、営業利益CAGRで+50%を上回る。今期予想PERは現在40倍を超えているが、2030年3月期に向けての最低限の数値となるであろう15倍を置いても、時価総額は300億円超となる。膨大な需要を背景に、利益成長率で20~30%を保っていれば、400~600億円という時価総額も十分視野に入ってくる。引き続きAI関連に見られるような高いPER評価を保ちながら、高い利益成長に応じた株価の切り上がりが想定でき得るシナリオということになろう。

Key Points
・SOSEI事業とCoolLaser事業の2本柱
・CoolLaser事業は研究開発から収益化フェーズに入り、業績拡大中
・2026年3月期業績は過去最高益、2027年も3期連続の増収増益へ
・インフラが老朽化するなか、国内外でのニーズは大きく、アップサイドは大きい

(執筆:客員アナリスト 渡邉俊輔)


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