注目銘柄ダイジェスト(前場):伊藤園、7&iHD、網屋など
*11:49JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):伊藤園、7&iHD、網屋など
7&iHD<3382>:1972円(-223円)
大幅反落。カナダのクシュタールからの買収提案を受け入れず、自力での企業価値向上を目指す方針を固めたことがわかったと伝わっている。MBO実施を断念したことで、買収提案を受け入れるか、単独での経営を維持するかを議論してきたが、クシュタールと米国で店舗網が重複し、独占禁止法に抵触する懸念が払拭できないことなどを考慮のもよう。買収プレミアムへの期待が剥落する形と捉えられているもよう。
タカショー<7590>:412円(+21円)
急伸。前日に25年1月期の決算を発表、営業損益は1.5億円の赤字となり、前期比で赤字幅はやや拡大する着地となっている。ただ、2月26日に下方修正を発表済みであることから、インパクトは乏しくなっている。一方、26年1月期は3.1億円の黒字に転じる見通しとしており、株価が安値圏で推移する中、ポジティブに捉える反応が優勢。プロユース事業においては、非住宅分野の販売拡大などを図っていく方針のようだ。
伊藤園<2593>:3004円(-397円)
大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は178億円で前年同期比18.2%減となり、上半期実績の同15.6%減から減益幅は拡大している。据え置きの通期予想は265億円で前期比5.9%増であり、計画達成のハードルは高まったとの見方にも。値上げの影響によって、大型容器を中心にして消費鈍化傾向が強まっているもよう。暖冬の影響も受けたとみられる。
フライト<3753>:232円 カ -
ストップ高買い気配。三菱UFJ銀行と協業し、三菱UFJ銀行が提供する決済ネットワーク「SP-NET」を活用した市場開拓を開始すると発表している。商品の注文から決済までワンストップで完結する省人化ソリューションとして同社が展開している「タピオンタブレット」と、三菱 UFJ銀行の決済ネットワーク「SP-NET」を接続し、決済処理の運用コストを抑えた決済サービスを提供していくもよう。業績インパクトを期待する動きが優勢に。
杏林製薬<4569>:1677円 カ -
ストップ高買い気配。ノバルティスと自社創製化合物であるKRP-M223についてライセンス契約を締結と発表。開発、製造、商業化に関する全世界での独占的権利を供与、これにより、契約一時金5500万ドルを受領し、マイルストンペイメントとして最大77750万ドルを受け取る権利を有するとしている。KRP-M223 は慢性特発性蕁麻疹などのアレルギー性疾患や炎症性疾患を対象としたMRGPRX2拮抗薬として期待される化合物となる。
網屋<4258>:3195円(+252円)
急反発。3日の取引終了後に自社株買いの実施を発表し、これを好感した買いが先行している。取得する株式の総数は100,000株(自己株式を除く発行済株式総数に対する割合2.42%)、又は取得価格総額3億円を上限とし、取得期間は25年3月4日~4月30日。自社株買いの理由は、資本効率の向上及び経営環境の変化に応じた機動的な資本政策を実施するためとしている。
ボードルア<4413>:5010円(+300円)
反発。3月10日から東京証券取引所グロース市場からプライム市場へ上場市場区分が変更されることを発表し、好材料視されている。現在、IT業界においては慢性的なエンジニア不足が課題となる一方、デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速やAI技術の進展により高度な技術を有するIT人材のニーズが高まっており、これらの市場環境の変化を捉え、ITインフラストラクチャ事業のさらなる拡大を図るとともに、エンジニアの育成・研修制度の強化を通じて、企業としての成長を加速させていく方針という。
タスキHD<166A>:667円(+12円)
続伸。3日の取引終了後に設立1周年記念株主優待を実施することを発表し、好感されている。25年3月末日時点および25年9月末日時点の同社株主名簿に記載または記録された株主に対して、保有株式数に応じた株主優待デジタルギフト2,500~7,500円分(年間5,000~15,000円分)を贈呈する。なお、同社は、累進配当を基本に、非資金取引(M&Aに伴うのれんの償却額等)を除く1株当たり当期純利益の35%以上を目標に配当を実施することを株主還元方針としている。
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