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テリロジーHD---2Qは2ケタ増収・大幅な増益、全てのセグメントの売上高が順調に推移

2025年11月17日 21:28 銘柄/投資戦略

*21:28JST テリロジーHD---2Qは2ケタ増収・大幅な増益、全てのセグメントの売上高が順調に推移 テリロジーホールディングス<5133>は14日、2026年3月期2四半期(25年4月-9月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比16.1%増の45.93億円、営業利益は1.81億円(前年同期は0.21億円の損失)、経常利益は同784.8%増の1.97億円、親会社株主に帰属する中間純利益は1.27億円(同0.43億円の損失)となった。

ネットワーク部門の売上高は前年同期比11.5%増の8.98億円となった。同社グループが得意とするIPアドレス管理サーバ製品では、新モデルへの変更に伴うリプレイス案件の受注活動は堅調に推移した。また、国内での社会的・政治的な主張を目的としたサイバー攻撃による被害が急増していることから、Radware社WAF及びDDoS対策製品による対策ソリューションの拡販に向けたオンラインセミナーの開催や展示会への出展を通じて新規顧客の獲得に努めており、引き合いは増加している。その他、柔軟なモビリティとセキュリティを担保するクラウド型無線LANシステムは、既存無線LAN環境からのリプレイス案件が増加したほか、導入後サポートを徹底したことで、新規オフィスや倉庫、拠点開設に伴う追加案件を受注するなど堅調に推移した。

セキュリティ部門の売上高は同22.4%増の18.84億円となった。社会インフラや製造業の制御ネットワークに対するセキュリティ意識の高まりから同社グループが推進するOT/IoTセキュリティへの引き合いは増加し、国内大手製造業や社会インフラ事業者での導入が堅調に推移した。なお、工場DX化の加速を背景に、サプライチェーンを構成する関連企業や中堅規模の製造業からの引き合いが顕著で、OTセキュリティ対策市場の裾野の広がりを的確に捉え、着実に受注を積み上げている。また、同社グループ独自のサイバーセキュリティにおける脅威情報解析サービスは、官公庁向け案件の獲得が順調に進み、堅調な受注環境を維持している。その他、昨今、クラウドサービスの利用が加速するなか、既存のシステムやセキュリティ対策ツール、SaaS、PaaS等のログ情報から外部・内部の脅威をいち早く正確に捉えることができるログ管理・分析クラウドセキュリティサービスの受注の獲得に注力しており、引き合いは増加している。

ソリューションサービス部門の売上高は同12.5%増の18.11億円となった。多言語リアルタイム映像通訳サービスは、好調なインバウンド需要の拡大により、大手日系、外資系ホテルに採用されるなど堅調に推移した。また、中小企業における情報セキュリティ対策の高まりから、ネットワーク・セキュリティサービスも堅調に伸長している。なお、独自開発のRPAツールは、誰でも簡単に使える特徴と認知度の高まりから、業界、業種、規模を問わず利用は拡大し、堅調に推移した。その他、訪日インバウンドメディアを活用したプロモーション事業を行うIGLOOO(イグルー)社は、好調なインバウンド需要の拡大を背景に、官公庁や自治体、民間企業からの訪日外国人を誘客するPR需要が増加していることで、案件の受注獲得に努めている。情報システムDX支援及びシステム開発のクレシード社は、ネットワークやサーバのリプレイス、セキュリティ対策案件が堅調な伸びとなっており、各種システム開発案件、Web、ホームページ制作案件も増加した。音声を中心に企業向けコンタクトセンターソリューションを提供するログイット社では、既存顧客向け保守ビジネス及び主力のコールセンター向け通話録音ビジネスは順調に推移し、音声ビジネスの拡大を図っている。加えて、感情解析ビジネスは引き合いが増加し、数字の底上げに寄与しており、次のステップとして、CX・EX向上のため、AIを活用した感情解析、クラウドビジネスの市場投入を進めている。

2026年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比12.1%増の97.00億円、営業利益が同64.7%増の4.50億円、経常利益が同37.5%増の4.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同59.1%増の2.80億円とする期初計画を据え置いている。

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