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ビーアンドピー Research Memo(2):インクジェットプリント領域のリーディングカンパニー

2025年01月31日 14:02 銘柄/投資戦略

*14:02JST ビーアンドピー Research Memo(2):インクジェットプリント領域のリーディングカンパニー ■会社概要

1. 会社概要
ビーアンドピー<7804>は大阪府大阪市に本店を、東京都中央区に本社を置く、インクジェットプリントに特化した出力事業を展開している企業である。インクジェットプリント領域のリーディングカンパニーとして、インクジェット技術を日本社会及び市民生活の発展のために普及させるべく、「より良い働きを通じて従業員の物心両面の幸せを創造し社会へ貢献する」という企業理念を掲げている。

同社では創業以来インクジェットプリント事業を軸に、多岐にわたる「カタチあるモノ」を提供する企業としてビジネスを展開してきた。現在ではデジタル技術の進歩により紙媒体からデジタル媒体への転換が進み、広告や印刷の在り方も変化している。そのなかで「時流適合」を目指し、デジタルサイネージ、オーダーグッズ制作などの新しい事業に取り組んでいる。これらの新事業によって顧客のニーズに応え、トータルでソリューションを提供する体制をさらに強化すると同時に「リアル領域」と「デジタル領域」を融合させたビジネスモデルへの転換にも挑戦している。

営業部門は、大阪・東京・横浜・名古屋・京都・福岡の中心部に置き、都心の利点を生かした営業を行っている。例えば大阪では大阪市内という限られた地域に絞り、エリア単位で営業部員を細かく配置しながら、サービスを展開している点に特徴がある。顧客も広告代理店、広告制作会社、印刷会社、デザイン会社、屋外サイン会社などに的を絞り、即納体制を整備しながら受注占有率の地域ナンバー1になることを基本方針としている。

2. 沿革
同社は1985年に和田山コピーセンター(株)として事業を開始した。その後は、世界初の写真画質のインクジェットプリンターや5メートル幅までの出力を可能とする高速広幅UV出力機、3Dプリンター、業界最大級のプリンター設備などの導入によって業績を拡大させてきた。2021年3月よりデジタルサイネージ事業を開始し、デジタル領域へ事業領域を拡大した。2021年11月にはデジタルプロモーション事業として企業のWebプロモーションの支援を開始し、2022年8月には同社自身でEC販売の専門サイト「インクイット」を開設した。また、2023年6月には(株)OnePlanetとAR技術に関する業務提携を行い、販促にARを利用した新サービス「Promotion AR」を開始した。同年11月にはデジタルサイネージ事業をデジタルクリエイト事業に名称変更し、「Promotion AR」や販促活動をDXするデモ用動画及びARの作成をラインナップに加え「リアル領域」と「デジタル領域」の融合を加速させた。さらに、2022年12月に新規事業として開始したオーダーグッズ制作事業においても、2024年1月にノベルティグッズにARを利用した新サービス「Novelty AR」を開始するなど、「リアル領域」と「デジタル領域」を融合させたビジネスモデルへの転換を進めている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 松本章弘)

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