日経平均は127円高でスタート、エムスリーやIHIなどが上昇
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;37598.31;+127.64TOPIX;2781.62;+4.33
[寄り付き概況]
3日の日経平均は127.64円高の37598.31円と3日ぶり反発して取引を開始した。前日2日の米国株式市場は小幅に上昇。ダウ平均は35.41ドル高の42305.48ドル、ナスダックは128.84ポイント高の19242.61で取引を終了した。米中貿易摩擦の悪化懸念やトランプ大統領が鉄鋼とアルミニウムの関税引き上げを発表したことが嫌気され、寄り付き後、下落。5月ISM製造業景況指数が低下、予想を下回ったことを受けて下げ幅を拡大する場面があったが、ナスダックは半導体銘柄の上昇に支えられその後はプラス圏で推移。トランプ大統領と中国の習近平国家主席が週内にも電話会談を行う可能性があると伝わるとダウ平均もプラス圏に浮上し、取引を終えた。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。中でも、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が1.57%上昇と、ダウ平均(0.08%上昇)と比べ上昇率が大きく、東京市場で半導体関連株の株価支援要因となった。また、ダウ平均が一時400ドル安となった後に下げ渋り、小幅ながら上昇に転じて取引を終えたことも安心感となった。さらに、日経平均は昨日までの続落で900円を超す下げとなったことから、押し目待ちの買いも入りやすかった。一方、外為市場で1ドル=142円60銭台と、昨日15時30分頃と比べ60銭ほど円高・ドル安に振れたことが東京市場で輸出株などの株価の重しとなった。また、米関税政策を巡る不透明感が引き続き強く、積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。今日は韓国大統領選の投開票が行われる。
セクター別では、その他製品、機械、電気機器、パルプ・紙、情報・通信業などが値上がり率上位、輸送用機器、電気・ガス業、海運業、不動産業、その他金融業などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、エムスリー<2413>、IHI<7013>、川崎重<7012>、SMC<6273>、三菱電<6503>、三菱重<7011>、ソニーG<6758>、ルネサス<6723>、アドバンテスト<6857>、古河電工<5801>、ディスコ<6146>、レーザーテック<6920>、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>などが上昇。他方、クボタ<6326>、スズキ<7269>、デンソー<6902>、ホンダ<7267>、第一三共<4568>、トヨタ<7203>、三井住友<8316>、みずほ<8411>、MS&AD<8725>、KDDI<9433>、日本製鉄<5401>、キヤノン<7751>などが下落している。
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