フィスコニュース

CRI・ミドルウェア---名大発モビリティ産学共創プロジェクトのSDV体験環境開発に参画

2025年09月29日 15:35 銘柄/投資戦略

*15:35JST CRI・ミドルウェア---名大発モビリティ産学共創プロジェクトのSDV体験環境開発に参画 CRI・ミドルウェア<3698>は25日、名古屋大学発の産学共創プロジェクト「Open SDV Initiative」(OSDVI)が提唱するSDVのあり方を体験できるシミュレーション環境「MESH」の開発に参画したと発表した。

MESHは、ソフトウェアによって機能や価値が更新される自動車「SDV」が創造する、未来の移動体験を実感できるシミュレーション環境です。OSDVIを構成する名古屋大学と参加企業の持ち寄る「工学的アプローチ」と「体験的アプローチ」の融合により、モビリティのあるべき姿を実現する実践的環境を構築。ビークルAPIを使用する実車と同じ動作をします。これにより開発者は、実車を準備することなくSDV向けアプリケーションの試作開発と動作シミュレーションが可能となります。

同社はOSDVIの設立初期から、メータークラスターなどの表示器類を担当するHMIワーキンググループのリーダーを務め、OSDVIの目指すビークルAPIの策定に携わってきた。ワーキンググループは既にAPI仕様書の初版を発表し、アップデートを続けている。
今回のMESH開発において、同社は開発者の多様なアイデアを体験できるシナリオやシナリオ全体のコントロール機能開発、解説やステップの表示機器制御、機器間連携のためのネットワーク構築などを担当。開発には同社の車両向けデジタルメーター映像ソリューション「CRI Glassco(R)」開発で培ったノウハウを活用している。これによりMESHを使って試作開発されたアプリケーションは、CRI Glasscoを搭載した量産車両でのスムーズな動作が期待できる。

同社はこれまで、多種多様なハードウェアの差異を埋め、異なるプラットフォーム上に同じコンテンツを展開できる環境を提供してきた。新しいデバイスが生まれるたびに開発環境を整え、多岐にわたるコンテンツ制作を支えてきた者として、SDV普及には搭載コンテンツの充実と、コンテンツを開発検証する環境が必要不可欠だと考えている。

今後、様々な業界の規格やデバイス、開発者の考え方に接してきた経験と、ゲームやカラオケなどのエンターテインメント領域で得た知見をモビリティ領域に活かしながら、「音と映像で社会を豊かに」という理念の下、OSDVIで活動し、世の中に驚きと楽しさ、感動を届けていく。

<NH>

フィスコニュース


一覧へ