日経平均は56円高でスタート、レーザーテックや東宝などが上昇
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;39734.74;+56.72TOPIX;2826.67;+1.36
[寄り付き概況]
16日の日経平均は56.72円高の39734.74円と続伸して取引を開始した。前日15日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は436.36ドル安の44023.29ドル、ナスダックは37.47ポイント高の20677.80で取引を終了した。消費者物価指数(CPI)で警戒されたほどインフレの高騰が見られず堅調に寄り付いた。同時に、トランプ政権の関税策の影響による一部価格上昇で、年内の利下げ期待が後退し、ダウは下落に転じた。
ナスダックは半導体のエヌビディア(NVDA)の上昇がけん引し、終日堅調に推移し、連日で史上最高値を更新。主要指数は高安まちまちで終了した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均は反落したが、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が小幅ながら続伸し、また、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が1.27%上昇したことが、東京市場でハイテク株や半導体関連株などの株価の支えとなった。また、外為市場で1ドル=148円70銭台と、昨日15時30分頃と比べ1円10銭ほど円安・ドル高方向に振れたことが、輸出株などの株価を支える要因となった。一方、昨日の米株式市場でダウ平均が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、内外金利の上昇が懸念される中、昨日の海外市場で米長期金利が上昇したことが東京市場で買い手控え要因となった。さらに、20日投開票の参院選で与党の苦戦が伝えられていることや、日米関税交渉などを巡る不透明感が意識され、投資家心理を重くしたこともあり、寄り後、日経平均は下げに転じた。
セクター別では、精密機器、ゴム製品、倉庫運輸関連、鉄鋼、化学などが値上がり率上位、海運業、証券商品先物、不動産業、パルプ・紙、銀行業などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、東宝<9602>、フジHD<4676>、第一三共<4568>、IHI<7013>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、東エレク<8035>、日本製鉄<5401>、スズキ<7269>、HOYA<7741>などが上昇。他方、日ハム<2282>、良品計画<7453>、ルネサス<6723>、サンリオ<8136>、三菱重<7011>、古河電工<5801>、郵船<9101>、ファーストリテ<9983>、ホンダ<7267>、商船三井<9104>、三井住友<8316>、三井住友トラストグループ<8309>、武田薬<4502>、三菱UFJ<8306>、ダイキン<6367>、ソフトバンクG<9984>などが下落している。
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