フィスコニュース

後場に注目すべき3つのポイント日経平均は反落、米株安横目に売り優勢の展開

2025年09月03日 12:47 市況・概要

*12:47JST 後場に注目すべき3つのポイント日経平均は反落、米株安横目に売り優勢の展開 3日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は反落、米株安横目に売り優勢の展開
・ドル・円は堅調、ドル買い継続
・値下り寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位は東エレク<8035>

■日経平均は反落、米株安横目に売り優勢の展開

日経平均は反落。123.90円安の42186.59円(出来高概算9億5177万株)で前場の取引を終えている。

米国株式市場は続落。ダウ平均は249.07ドル安の45295.81ドル、ナスダックは175.92 ポイント安の21279.63で取引を終了した。連邦控訴裁判所によるトランプ政権の関税措置を無効とする判断を受け不透明感が強まったほか、さらに、主要先進国の財政問題悪化を警戒した他市場の流れに連れ、下落。8月ISM製造業景況指数も予想を下回り景気減速を警戒した売りにも拍車がかかり、一段安となった。長期金利の上昇でハイテクも売られ、相場の重しとなり、終日軟調に推移した。

米株式市場の動向を横目に、3日の日経平均は224.83円安の42085.66円と反落して取引を開始した。寄付き直後には米金利や関税政策を巡る不透明感を嫌気しつつも、輸出関連や景気敏感株に対する押し目買いが先行した。需給面では、売り過熱による信用売り残の増加に対する慎重な見方もあり、一部では落ち着いた地合いが見られた。為替は円安進行が進みつつあり、輸出企業への下支え材料ともなった模様である。

個別では、ファーストリテ<9983>、アドバンテス<6857>、ソニーG<6758>、フジクラ<5803>、ファナック<6954>、住友電<5802>、浜ゴム<5101>、HOYA<7741>、味の素<2802>、エーザイ<4523>、コナミG<9766>、リクルートHD<6098>、キッコマン<2801>、塩野義<4507>、第一三共<4568>などの銘柄が上昇。

一方、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ダイキン<6367>、バンナムHD<7832>、良品計画<7453>、三菱重<7011>、中外薬<4519>、テルモ<4543>、アサヒ<2502>、KDDI<9433>、信越化<4063>、三菱商<8058>、日立<6501>、野村総合研究所<4307>、横河電<6841>などの銘柄が下落。

業種別では、非鉄金属やゴム製品、パルプ・紙、鉄鋼などが上昇した一方で、銀行業や機械、海運業などは下落した。

後場の日経平均株価は、マイナス圏でもみ合う展開が続くか。引き続き為替動向と需給の落ち着きに支えられそうだ。為替では円安基調が継続すれば、輸出関連銘柄への支援材料となろう。テクニカル面では、下値支持線として意識される25日移動平均線近辺で下げ止まったことから、下値は堅いとの見方もある。ただ、米国の財政悪化の懸念が浮上するなか、自民党幹部の辞意表明を受けて政局の混迷が意識されており、買い材料には乏しい状況が続こう。

■ドル・円は堅調、ドル買い継続

3日午前の東京市場でドル・円は堅調地合いとなり、は148円33銭から148円90銭まで値を切り上げた。前日海外市場から欧州通貨売りに伴うドル買いが続き、148円台に定着。一方、日経平均株価は軟調ながら下げ渋り、過度な円買いは抑制された。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は148円33銭から148円90銭、ユ-ロ・円は172円67銭から173円16銭、ユ-ロ・ドルは1.1625ドルから1.1643ドル。

■後場のチェック銘柄

・インターメスティック<262A>、夢みつけ隊<2673>など、7銘柄がストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

・値下り寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位は東エレク<8035>

■経済指標・要人発言

【経済指標】

・豪・4-6月期国内総生産:前年比+1.8%(予想:+1.6%、前期:+1.3%→+1.4%)
・中国・8月サービス業PMI:53.0(予想:52.5、7月:52.6)

【要人発言】

・トランプ米大統領
「連邦控訴裁判所がトランプ政権の関税策を巡り無効で違法とした1審判決を支持する判決に上訴」
「株安は連邦控訴裁判所がトランプ政権の関税策を巡り無効で違法との判決をしたため」「宇宙軍司令部アラバマ州に移転」
「ゴールデンドームでカナダと協力も」
「住宅市場の緊急性に対処検討。FRBの支援も必要」
「中国は米国を必要としている。米国が中国を必要とする以上に」
「露大統領とのアラスカサミット後、何も成果がなければおそらく違った姿勢に」

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし


<CS>

フィスコニュース


一覧へ