日経平均は76円安でスタート、ルネサスや第一生命HDなどが下落
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;37792.87;-76.64TOPIX;2705.21;-4.65
[寄り付き概況]
26日の日経平均は76.64円安の37792.87円と8日続落して取引を開始した。前日25日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は81.20ドル高の39935.07ドル、ナスダックは160.69ポイント安の17181.73で取引を終了した。リスク警戒感が根強く、寄り付き後、まちまち。しかし、4-6月期国内総生産(GDP)や消費が予想を上回る伸びとなったため景気への悲観的見解が後退し買戻しが先行、相場はプラス圏を回復した。ただ、重要インフレ指標の発表を控えた手仕舞い売りが上値を抑制、さらに、ハイテクが弱く、終盤にかけ失速しナスダック総合指数は下落に転じた。
今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均は上昇したものの、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数や主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3日続落したことが、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価の重しとなった。また、米国で今晩、米連邦準備理事会(FRB)が重視するとされる米個人消費支出(PCE)物価指数が発表されるほか、来週は日銀金融政策決定会合やFOMC(連邦公開市場委員会)など重要イベントが控えており、これらを見極めたいとして積極的な買いを手控える向きもあった。
一方、昨日の米株式市場でダウ平均が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、日経平均は昨日までの7日続落で3400円を超す下げとなったことから、押し目買いも入りやすかった。さらに、外為市場で1ドル=153円40銭台と、このところの円高・ドル安がやや一服していることも株式市場で安心感となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された7月の東京都区部消費者物価指数(CPI・中旬速報値)は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比2.2%上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は同2.2%上昇だった。
セクター別では、保険業、輸送用機器、海運業、証券商品先物、サービス業などが値下がり率上位、金属製品、パルプ・紙、水産・農林業、繊維製品、情報・通信業などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、ルネサス<6723>、KOKUSAI<6525>、第一生命HD<8750>、アシックス<7936>、東京海上<8766>、リクルートHD<6098>、日産自<7201>、第一三共<4568>、東エレク<8035>、MS&AD
<8725>、レーザーテック<6920>などが下落。他方、富士通<6702>、キヤノン<7751>、中外薬<4519>、SUMCO<3436>、富士電機<6504>、ファナック<6954>、ホンダ<7267>、太陽誘電<6976>、ファーストリテ<9983>、三菱重<7011>、ニデック<6594>、三菱商<8058>、信越化<4063>などが上昇している。
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