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米株安が重荷も押し目買い意欲は強い

2025年09月24日 08:34 市況・概要

*08:34JST 米株安が重荷も押し目買い意欲は強い  24日の日本株市場は、こう着感が強まる可能性はありそうだが、押し目買い意欲の強さが意識されそうである。23日の米国市場はNYダウが88ドル安、ナスダックは215ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)パウエル議長が講演で、労働市場とインフレリスクに言及したことで、利益確定の売りが優勢となった。また、パウエル議長は「株価は相当高い」などの発言も伝わったことが、高値警戒感につながった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円安の45305円、円相場は1ドル=147円60銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになろう。日経平均株価は22日に史上最高値を更新したこともあり、米国市場の下落の影響から利食いが入りやすいだろう。ただし、時間外取引でマイクロン・テクノロジーが決算評価から買われていることで、指数インパクトの大きい値がさハイテク株に対する押し目買い意欲は強そうである。日経平均株価が45500円辺りでの底堅さが意識されてくるようだと、上へのバイアスが強まる可能性はありそうだ。

 また、自民党総裁選挙が告示されたことで、10月4日に向けて各候補の財政政策姿勢や成長戦略に対する期待が高まると考えられ、政策に絡んだ銘柄への物色が意識されそうである。また、先週の日銀の金融政策決定会合を受けて利上げ観測が高まり、メガバンクへの物色がみられているほか、バフェット氏が率いるファンドよる三井物産<8031>の保有比率が10%を超えたことで商社株への物色もみられている。AI関連への一極集中から物色対象が徐々に広がりをみせてくるようだと、先高期待が高まりやすいだろう。

 日経平均株価はボリンジャーバンドの+2σ(45570円)に上値を抑えられる局面では強弱感が対立する可能性はありそうだが、同バンドを明確に上抜けてくるようだと高値更新が意識されそうだ。こう着感が強まる局面においては、政策期待を背景とした関連銘柄を探る動きのほか、相対的に出遅れている中小型株での出遅れ修正の動きに向かわせそうである。

<AK>

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