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米国同様、半導体などAI関連に向かいやすい

2025年09月11日 08:27 市況・概要

*08:27JST 米国同様、半導体などAI関連に向かいやすい  11日の日本株市場は、こう着ながらも押し目買い意欲の強い相場展開になりそうだ。10日の米国市場はNYダウが220ドル安、ナスダックは6ポイント高だった。8月の米卸売物価指数(PPI)が予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)の利下げを後押しするとの見方に向かわせた一方で、米消費者物価指数(CPI)の発表を翌日に控えるなか、利益確定の売りが優勢になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の43900円、円相場は1ドル=147円40銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まることになりそうだ。日経225先物のナイトセッションは開始直後に43690円まで売られたが、その後の切り返しで44020円まで買われる場面もみられた。米国ではオラクルが35%を超える大幅高となり、これがエヌビディアなど半導体やAI関連株への物色に広がっていた。東エレク<
8035>やアドバンテスト<6857>、ソフトバンクG<9984>などへの支援材料になると考えられ、日経平均株価を下支えする形になりそうだ。

 先物市場では9月限の先物オプション特別清算指数算出(SQ)を控え、限月交代に伴うロールオーバーが中心になることで積極的に仕掛けてくる動きは限られそうである。ただ、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の強い値動きによって上へのバイアスが強まる局面では、ヘッジ対応の動きから先物買いの動きが強まる可能性はあるだろう。44000円接近では上値を抑えられることも考えられるが、押し目買い意欲は強そうだ。

 物色は米国同様、半導体などAI関連に向かいやすいと考えられる。また、自民党総裁選を控えるなかで、政策に絡んだ銘柄への値幅取り狙いの動きなども引き続き意識されやすいだろう。ただ、中小型株で大幅なディスカウントによる第三者割当増資の動きがみられてきており、需給状況が悪化する可能性も出てきたことで、大型株主導の展開に向かわせよう。

<AK>

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