フィスコニュース

NY株式:NYダウは173ドル安、政府機関の閉鎖懸念や利下げ期待が後退

2025年09月26日 05:57 市況・概要

*05:57JST NY株式:NYダウは173ドル安、政府機関の閉鎖懸念や利下げ期待が後退 米国株式市場は続落。ダウ平均は173.96ドル安の45947.32ドル、ナスダックは113.16ポイント安の22384.70で取引を終了した。

国内総生産(GDP)や雇用関連指標が強く速やかな利下げ期待が後退し、寄り付き後、下落。長期金利の上昇が嫌気されたほか、つなぎ予算審議が難航し政府機関閉鎖リスクが高まったことも売り材料となり終日軟調に推移し終了した。セクター別ではテクノロジー・ハード・機器、エネルギーが小幅高、自動車・自動車部品が下落。

ITサービスのIBM(IBM)は英銀のHSBCが同社の最新鋭量子プロセッサーを金融市場で活用した結果、飛躍的成果が得られたことを明らかにし、上昇。半導体のインテル(INTC)は携帯端末のアップル(AAPL)に加え、競合台湾セミ(TSMC)に出資、提携を要請していると報じられ、続伸。

ディスカウント小売のアマゾン(AMZN)は有料会員制度「アマゾンプライム」プログラムを巡る訴訟で連邦取引委員会(FTC)と25億ドルの和解金支払いで合意し、下落。ソフトウエア・メーカーのオラクル(ORCL)は同社の業績見通しが楽観的過ぎるとアナリストが「売り」推奨し、下落。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は8月欧州売り上げが22%減で、市場のシェアがわずか1.9%となり売られた。

中古車販売のカーマックス(KMX)は第2四半期の決算で中古車価格の下落が響き純売上、1株当たり利益が予想に満たず大幅安。自動車メーカーのフォード・モーター(F)はリコールが嫌気され、下落。原子力発電所を設計・整備するオクロ(OKLO)は幹部の自社株売却で下落した。

会員制倉庫型卸売り・小売りのコストコホールセール(COST)は取引終了後に決算を発表。1株当たり利益が予想を上回ったが既存店売上が予想に満たず、時間外取引で売り買いが交錯している。


(Horiko Capital Management LLC) <ST>

フィスコニュース


一覧へ