8日の中国本土市場概況:上海総合は続伸、証券の規制緩和などが支援材料
*18:19JST 8日の中国本土市場概況:上海総合は続伸、証券の規制緩和などが支援材料
8日の中国本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数が前営業日比21.27ポイント(0.55%)高の3924.08ポイントで引けた。
中国本土の株式市場では、証券当局が証券会社に対する規制緩和を示唆したとの報を受け、市場のセンチメントが改善。特に証券セクターを中心に幅広く買いが入り、全体のリスク許容度が高まった。一方で、政治経済の安定性への懸念や世界的な景気後退懸念も依然として根強く、一部で慎重な見直し売りも観測された。ただ、中旬に予定される中国の重要経済会議に絡む産業支援策への期待やハイテク株への買いも加わり、相場全体を下支え。最終的に上海総合指数は前週末比で上昇し、比較的堅調な決着となった。
セクター別では、証券銘柄に買いが集中。興業証券(601377/SH)が6.9%高、華泰証券(601688/SH)が3.9%高、国泰海通証券(601211/SH)が3.3%高となった。
また、ハイテク株も急伸。環旭電子(601231/SH)や南京華脈科技(603042/SH)、深セン市景旺電子(603228/SH)がそろってストップ(10.0%)高となった。烽火通信科技(600498/SH)が8.2%高、広東生益科技(600183/SH)が3.8%高で引けた。ほかに、保険株や不動産株なども買われた。
半面、エネルギー銘柄が売られた。中国中煤能源(601898/SH)が1.8%安、陝西煤業(601225/SH)と中国神華能源(601088/SH)がそろって1.5%安となった。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.22ポイント(0.09%)安の251.56ポイント、深センB株指数が1.30ポイント(0.10%)安の1294.68ポイントで終了した。
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