日経平均は反発、大引けにかけてじり高も売買代金は今年最低の3.3兆円
*15:30JST 日経平均は反発、大引けにかけてじり高も売買代金は今年最低の3.3兆円
24日の米国株式市場は反発。ダウ平均は4.33ドル高(+0.01%)の39069.59ドル、ナスダックは184.77ポイント高(+1.10%)の16920.80、S&P500は36.88ポイント高
(+0.70%)の5304.72で取引を終了した。人工知能(AI)ブームを背景としたハイテクセクターの買いが根強く相場を支援し寄り付き後、上昇。耐久財受注や消費者信頼感指数が良好だったほか、期待インフレ率が予想を下回り長期金利が低下に転じたため、一段高となった。3連休を控え参加者が限られダウの上値は限定的となったが、ナスダックは半導体エヌビディア株主導で、終盤にかけて上げ幅を拡大し、過去最高値を更新。
米国株の反発を受けて、東京市場はやや買い優勢で取引を開始した。日経平均は、先週末の大幅安に対する反動もあり反発スタートとなり一日を通してプラス圏を推移。高値引けとなったが、今晩の英国及び米国市場が祝日に伴う休場のため積極的な売買は手控えられ、プライム市場の売買代金は3.3兆円で今年最低となった。
大引けの日経平均は前営業日比253.91円高(+0.66%)の38900.02円となった。東証プライム市場の売買高は13億7756万株、売買代金は3兆3847億円。業種別では、保険業、海運業、非鉄金属、電気・ガス業、石油・石炭製品などが上昇した一方、水産・農林業、倉庫・運輸関連業の2セクターのみ下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は65%、対して値下がり銘柄は31%となっている。
日経平均採用銘柄では、ソシオネクスト<6526>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、スクリーンHD<7735>など半導体株の一角が買われたほか、関西電力<9503>が証券会社のポジティブなレポートを材料に上昇。また、川崎重工<7012>、古河電工<5801>、日本製鋼所<5631>、富士電機<6504>、フジクラ<5803>、東京海上HD<8766>も買われた。なお、静岡県知事選挙でリニア中央新幹線推進派の鈴木氏が当選したことでJR東海<9022>はしっかり。
一方、証券会社レポートがややネガティブ視されてサイバーエージ<4751>が売り優勢となったほか、ネクソン<3659>、ラインヤフー<4689>、コナミグループ<9766>がさえない。また、ダイキン<6367>、HOYA<7741>、オークマ<6103>、ソニーグループ<
6758>も売られた。
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