日経平均は161円高でスタート、パナHDや三菱地所などが上昇
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;32629.16;+161.40TOPIX;2371.14;+10.66
[寄り付き概況]
12日の日経平均は161.40円高の32629.16円と4日ぶり反発して取引を開始した。前日11日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は87.13ドル高の34663.72ドル、ナスダックは156.37ポイント高の13917.89で取引を終了した。イエレン財務長官が週末のインタビューでインフレが着実に鈍化しており、景気後退を回避する軌道にあると楽観的な見解を示し、寄り付き後、上昇。今週に消費者物価指数(CPI)などの重要指標発表を控えた警戒感に一時伸び悩んだ局面もあったが、携帯端末のアップル(AAPL)のイベントを明日に控えハイテクが高く、相場を支えた。終盤にかけナスダックは上げ幅を拡大し、終了した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。中でも、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が1.14%上昇と、ダウ平均(0.25%上昇)と比べ上昇率が大きく、東京市場でハイテク株などの株価を支える要因となった。また、日経平均は昨日までの3日続落で700円を超す下げとなったことから、押し目待ちの買いが入りやすかった。一方、日銀がマイナス金利政策の解除に向かうとの思惑が台頭し、国内で長期金利上昇が警戒され、株価の重しとなった。また、今週は13日に8月の米消費者物価指数
(CPI)、14日に8月の米生産者物価指数(PPI)が発表されることから、これらを見極めたいとして積極的な買いを手控える向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。今日は、ライズ・コンサルティング・グループ<9168>が東証グロースに上場した。
セクター別では、不動産業、輸送用機器、ゴム製品、繊維製品、非鉄金属などが値上がり率上位、保険業が値下がりしている。東証プライムの売買代金上位では、パナHD<6752>、三菱地所<8802>、トヨタ<7203>、リクルートHD<6098>、信越化<4063>、ホンダ<7267>、三井不<8801>、川崎船<9107>、ファナック<6954>、商船三井<9104>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、JR東海<9022>、ファーストリテ<9983>、ソシオネクスト<6526>などが上昇。他方、川崎重<7012>、IHI<7013>、JFE<5411>、アドバンテスト<6857>、三井住友<8316>、りそなHD<8308>などが下落している。
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