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NY株式:NYダウは49ドル高、米中通商交渉の進展を好感

2025年09月16日 05:30 市況・概要

*05:30JST NY株式:NYダウは49ドル高、米中通商交渉の進展を好感 米国株式市場は上昇。ダウ平均は49.23ドル高の45883.45ドル、ナスダックは207.65 ポイント高の22348.75で取引を終了した。

対中通商交渉の進展で、バイダンスが展開するTikTokの国内での運営を維持する枠組みで合意したとの報道が好感され、寄り付き後、上昇。その後、NY地区連銀製造業景気指数がマイナス域に急低下したためダウは一時下落に転じた。ただ、今週、連邦準備制度理事会(FRB)が開催する連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待が根強く下値も限定的となり、底堅く推移し終盤にかけ再びプラス圏を回復。ナスダックは終日堅調に推移し、連日過去最高値を更新し、終了した。セクター別では自動車・自動車部品、メディア・娯楽が上昇した一方、食品・飲料・タバコが下落。

電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は最高経営責任者(CEO)のマスク氏による10億ドル相当の自社株購入が当局への報告で明らかになり、上昇した。携帯端末のアップル(AAPL)は同社のスマートウォッチ向け高血圧検出システムが食品医薬品局(FDA)から承認され提供が開始されたほか新型アイフォーン17の中国での注文が過去最高を記録したとの報道で、上昇。検索のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)は同社のウエブブラウザー「クローム」売却を求めた司法省の主張を裁判所が退けたことを好感した買いが続いた。

ソフトウエアメーカーのオラクル(ORCL)は政府が中国とTikTokを巡る骨組みで合意したとの報道を受け、国内事業の運営に関与するとされる同社株が買われた。半導体のエヌビディア(NVDA)は対中通商交渉が進む中、中国が同社のネットワーク機器メーカー、メラノックス・テクノロジーズ買収を巡り独禁法違反と判断した声明を受け、売られた。デジタル・フォリューション・プロバイダー、ウエスタンデジタル(WDC)は値上げ計画を受け、収益増期待に上昇。家電メーカーのワールプール(WHR)は外国の競合が輸入額を調整し関税を回避している可能性を政府に警告し、下落。航空会社のアラスカ・エア・グループ(ALK)は第3四半期の業績が燃料コストの上昇やITの不具合が響いた可能性を警告し、下落。

トランプ大統領は上場企業が四半期ごとの決算報告を強いられるべきではなく、半年ごとの報告のほうが望ましいと主張した。


(Horiko Capital Management LLC) <ST>

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