日経平均は256円高でスタート、住友電工やソニーGなどが上昇
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;39273.80;+256.93TOPIX;2767.76;+10.86
[寄り付き概況]
29日の日経平均は256.93円高の39273.80円と4日ぶり反発して取引を開始した。前日28日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は136.77ドル高の44850.35ドル、ナスダックは391.76ポイント高の19733.59で取引を終了した。中国のディープシークが発表した格安で高性能な人工知能(AI)モデルへの脅威を受けた売りが行き過ぎとの見方にハイテクが買い戻され、寄り付き後、上昇。消費者信頼感指数が予想外に悪化したため相場は一時下落に転じる局面もあったが、ハイテクの買戻しが続き相場全体の上昇をけん引した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。米株式市場で一昨日に3%を超す下げとなったナスダック総合指数が昨日は2%強の反発となるなど、米市場の主要株価指数が堅調だったことが東京市場の支えとなった。また、日経平均は昨日までの3日続落で900円を超す下げとなったことから、自律反発狙いや押し目待ちの買いが入りやすかった。さらに、ここから発表が本格化する国内3月決算企業の第3四半期決算や海外主要企業の24年10-12月期決算に対する期待感から、好決算・好業績銘柄への物色意欲が高まり、株価下支え要因となった。一方、米国で今晩、米連邦公開市場委員会
(FOMC)の結果公表とパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見が予定されており、これを見極めたいとして積極的な買いを手控える向きがあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。
セクター別では、非鉄金属、電気機器、サービス業、石油石炭製品、証券商品先物などが値上がり率上位、海運業、空運業、陸運業、水産・農林業、倉庫運輸関連などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、アドバンテスト<6857>、住友電工<5802>、古河電工<5801>、ルネサス<6723>、ソニーG<6758>、リクルートHD<6098>、IHI<7013>、サンリオ<8136>、三菱重<7011>、楽天グループ<4755>、日立<6501>、フジクラ<5803>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>などが上昇。他方、郵船<9101>、りそなHD<8308>、フジHD<4676>、ディスコ<6146>、7&iHD<3382>、武田薬<4502>、東京海上<8766>、商船三井<9104>などが下落している。
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