相対的に日本株の強さが意識されやすい
*08:26JST 相対的に日本株の強さが意識されやすい
8日の日本株市場は、やや利食い優勢の相場展開になりそうだが、底堅さは意識されそうだ。7日の米国市場はNYダウが91ドル安、ナスダックは153ポイント安だった。オラクルが一時7%を超える下落となるなかで人工知能(AI)バブルに対する警戒感が高まり、ハイテク株へ売りが広がった。米政府機関の一部閉鎖が長期化すれば米経済に大きく影響を与えるとの懸念もあり、持ち高調整の売りが出やすかった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円高の48010円、円相場は1ドル=151円80銭台で推移している。
米国市場でハイテク株の下げが目立ったこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株に影響を与える可能性はありそうだ。ただ、日経225先物はナイトセッションで47830円まで下げる場面もみられたが、終盤にかけて買い戻されており、
48000円を上回って終えている。高市政権に対する期待感から押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられ、相対的に日本株の強さがみられるなかで、海外投資家による資金流入も期待されそうである。
昨日の日経平均株価は寄り付き直後に48527円まで上昇したが、その後は持ち高調整の売りから上げ幅を縮めていた。ボリンジャーバンドの+2σは47624円辺りに位置していることもあり、同バンドに接近する局面においては、押し目買いで対応したいところであろう。また、ハイテク株に利益確定の売りが強まるようだと日経平均株価の重荷になるだろうが、為替市場では円相場が一時1ドル=152円台に乗せるなど円安に振れて推移しており、輸出関連などへの押し目買いに向かわせそうだ。また、週初に弱さが目立っていたメガバンクなどへの買い戻しの動きがみられるようだと、センチメントを明るくさせそうだ。
なお、相対的に出遅れが目立つ新興市場だが、グロース250指数は3営業日続伸で25日・75日線水準まで上昇してきた。両線を明確に上抜けてくるようだと、リバウンド機運が高まる可能性はありそうだ。そのほか「高市トレード」は活発であり、急伸した銘柄への利益確定の動きはありそうだが、関連するテーマにおいて物色対象の広がりも期待されそうである。
<AK>
