日経平均は239円高でスタート、アドバンテストや任天堂などが上昇
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;37686.66;+239.85TOPIX;2783.07;+11.96
[寄り付き概況]
4日の日経平均は239.85円高の37686.66円と4日ぶり反発して取引を開始した。前日3日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は214.16ドル高の42519.64ドル、ナスダックは156.35ポイント高の19398.96で取引を終了した。取引開始前に伝わったOECD(経済協力開発機構)による世界やアメリカの成長率見通しの引き下げが重しとなり、ダウ、ナスダックともに寄り付き後は前日の終値近辺で一進一退、上値の重い展開が続いた。しかし、関税交渉を巡って週内にも米中首脳による直接対話が予定される中、協議の進展期待が相場を下支えした。その後ダウ、ナスダックは揃ってプラス圏で堅調に推移、ナスダックは引き続きエヌビディア(NVDA)など半導体株がけん引、徐々に上げ幅を拡大する展開となった。ダウ、ナスダックは上昇して取引を終了した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。中でも、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2.72%上昇と、ダウ平均(0.51%上昇)やナスダック総合指数(0.81%上昇)に比べ上昇率が大きく、東京市場の半導体関連株の株価支援要因となった。また、外為市場で1ドル=143円90銭台と、昨日15時30分頃と比べ1円ほど円安・ドル高に振れたことが東京市場の輸出株などの株価の支えとなった。一方、トランプ米政権の通商政策に対する不透明感が引き続き意識され、6月15-17日に開催される主要7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせて行われると見られる日米首脳会談で何らかの合意に至ることができるかどうかを見極めたいとして、積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。
セクター別では、その他製品、輸送用機器、機械、非鉄金属、精密機器などが値上がり率上位、金属製品、ゴム製品、倉庫運輸関連、小売業が値下がりしている。
東証プライムの売買代金上位では、古河電工<5801>、ルネサス<6723>、アドバンテスト<6857>、任天堂<7974>、オリンパス<7733>、日製鋼所<5631>、エムスリー<2413>、りそなHD<8308>、ディスコ<6146>、JAL<9201>、レーザーテック<6920>、デンソー<6902>、すかいらーく<3197>、フジクラ<5803>、リクルートHD<6098>、トヨタ<7203>などが上昇。他方、楽天グループ<4755>、ソシオネクスト<6526>、NTT<9432>、ブリヂストン<5108>、富士通<6702>、JT<2914>、ホンダ<7267>、MS&AD<8725>などが下落している。
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