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日経平均は221円安でスタート、楽天グループやNECなどが下落

2025年02月20日 10:31 市況・概要

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;38942.91;-221.70TOPIX;2751.47;-15.78

[寄り付き概況]
 20日の日経平均は221.70円安の38942.91円と続落して取引を開始した。前日19日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は71.25ドル高の44627.59ドル、ナスダックは14.99ポイント高の20056.25で取引を終了した。住宅着工件数が予想を下回り、景気減速懸念に寄り付き後、下落。連邦準備制度理事会(FRB)が公表する連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を警戒し、長期金利上昇に連れ、軟調推移が続いた。終盤にかけFRBが公表した1月開催分のFOMC議事要旨では利下げを急がない方針が再確認されると同時に債務上限問題が解決するまで、バランスシートのランオフ減速などを検討していたことが明らかになり金利が低下すると、買いが強まり、相場は上昇に転じ終了。S&P500種指数は連日で過去最高値を更新した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。トランプ米政権の通商政策の不透明感が引き続き意識されているほか、1月の全国消費者物価指数(CPI)発表を明日に控え、国内金利や円相場の変動への警戒感から、積極的な買いを手控える向きがあった。一方、昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。特に、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が1%を超す上げとなったことが、東京市場で半導体関連株の株価支援要因となった。また、昨日の海外市場で米長期金利が上昇一服となったことも東京市場で安心感となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は9-15日に国内株を3週連続売り越した。売越額は3528億円だった。今日は、フライヤー<323A>が東証グロースに上場した。

 セクター別では、輸送用機器、パルプ・紙、その他金融業、医薬品、不動産業などが値下がり率上位、鉱業、石油石炭製品、海運業、電気・ガス業、非鉄金属などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、楽天グループ<
4755>、NEC<6701>、フジHD<4676>、ホンダ<7267>、第一三共<4568>、ディスコ<6146>、IHI<7013>、HOYA<7741>、キーエンス<6861>、ソフトバンクG<9984>、レーザーテック<6920>、デンソー<6902>、スクリーンHD<7735>、トヨタ<7203>などが下落。他方、ルネサス<6723>、アシックス<7936>、キオクシアHD<285A>、アドバンテスト<6857>、郵船<9101>、INPEX<1605>、三井物<8031>、資生堂<4911>、サンリオ<8136>、KOKUSAI<6525>、東京海上<8766>などが上昇している。

<AK>

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