日経平均は大幅反発、買戻し膨らみ後場一段高で史上最高値を更新
*15:30JST 日経平均は大幅反発、買戻し膨らみ後場一段高で史上最高値を更新
8日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は31.08ドル安(-0.08%)の39344.79ドル、ナスダックは50.98ポイント高(+0.28%)の18403.74、S&P500は5.66ポイント高(+0.10%)の5572.85で取引を終了した。早期の利下げ期待を受けた買いに寄り付き後、上昇。その後、今週予定されている重要インフレ指標やパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長証言を警戒し、ダウは下落に転じた。ナスダックはエヌビディアなどの半導体が支援し、終日堅調に推移し5日連続で過去最高値を更新、まちまちで終了。
ナスダック上昇を受けて、東京市場はやや買い優勢で取引を開始した。日経平均は4
1000円手前でスタートした後は、値がさ半導体株の上昇を背景にじりじりと上げ幅を拡大。後場、225先物に断続的な買いが入り日経平均は一段高の展開に。ETF売りを見越した売りの買戻しが225先物に入ったとの観測、日経平均は史上最高値を更新した。一方、時価総額が大きい銀行株やトヨタ自<7203>が弱かったことで、TOPIXは取引時間中の史上最高値を更新したが、終値ベースでの高値更新とはならかった。
大引けの日経平均は前日比799.47円高(+1.96%)の41580.17円となった。東証プライム市場の売買高は17億997万株。売買代金は4兆4725億円。業種別では、電気機器、非鉄金属、精密機器、情報・通信業、化学などが上昇した一方、海運業、鉱業、銀行業、石油・石炭製品、ゴム製品などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は66%、対して値下がり銘柄は28%となっている。
日経平均採用銘柄では、米特殊ガラス企業のコーニングが4-6月期業績見通しを上方修正したことが材料視されて、フジクラ<5803>、古河電工<5801>が買われた。また、半導体後工程の開発や評価に取り組む日米10社の企業連合を設立が刺激材料となり、レゾナックHD<4004>、東京エレクトロン<8035>、ソフトバンクグループ<9984>、アドバンテスト<6857>、スクリーンHD<7735>、ディスコ<6146>など半導体関連も上昇。このほか、日立<6501>、キーエンス<6861>、旭化成<3407>、協和キリン<4151>、ファナック<6954>が買われた。
一方、足元買われていた三菱重工<7011>が12営業日ぶりに反落となったほか、SUBARU<7270>、マツダ<7261>、日産自<7201>、ホンダ<7267>、三菱自動車<7211>など自動車関連が売られた。このほか、デンカ<4061>、横浜ゴム<5101>、日立建機<6305>がさえない。
<FA>