アンジェス---1Qは2ケタ増収、国内外の企業との提携で有望な医薬品の実用化に向け共同開発が進展
*15:26JST アンジェス---1Qは2ケタ増収、国内外の企業との提携で有望な医薬品の実用化に向け共同開発が進展
アンジェス<4563>は9日、2025年12月期第1四半期(25年1月-3月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比49.0%増の1.69億円、営業損失が12.55億円(前年同期は24.76億円の損失)、経常損失が12.37億円(同15.27億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が12.47億円(同18.24億円の損失)となった。
HGF遺伝子治療用製品の開発は、米国での後期第2相臨床試験の結果が良好であったことを踏まえ、米国での開発を優先している。具体的には、米国において、軽度から中等度の下肢潰瘍を有する包括的高度慢性下肢虚血(CLTI)を対象とした後期第2相臨床試験の投与を2023年第1四半期に完了し、2024年6月に試験結果の速報値により、良好な結果を確認した。この結果から、2024年9月に米国FDAによるブレイクスルー・セラピー(画期的新薬)に指定された。核酸医薬NF-κBデコイオリゴDNAは、2023年10月に開始した日本国内における第2相臨床試験において症例の登録を進めている。高血圧治療用DNAワクチンは、オーストラリアでの第1相/前期第2相臨床試験は重篤な有害事象はなく、安全性に問題がないことを確認した。Tie2受容体アゴニスト(AV-001)は、カナダのバイオ医薬品企業であるVasomuneと共同開発契約を締結し、米国において急性呼吸不全等、血管の不全を原因とするウイルス性及び細菌性肺炎を含む急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を対象に第2相臨床試験を実施している。今後も医療機関との連携を進め、2025年度下半期に目標症例数の登録を目指している。
2025年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比109.7%増の13.50億円、営業損失が58.00億円、経常損失が58.20億円、親会社株主に帰属する当期純損失は58.50億円とする期初計画を据え置いている。
<ST>
