注目銘柄ダイジェスト(前場):わらべ日洋、サカタのタネ、noteなど
*12:14JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):わらべ日洋、サカタのタネ、noteなど
パルHD<2726>:2158円(-206円)
大幅反落。前日に上半期の決算を発表している。営業利益は141億円で前年同期比19.4%増となり、従来予想の127億円を上回る着地になっている。タウン系ブランド、EC売上などが順調に伸長のほか、3コインズ事業も300円超の価格帯の新商品の積極投入などで利益率が大幅に改善したようだ。ただ、第1四半期の同24.6%増から伸び率はやや縮小しており、インパクトは限定的になっている。為替相場の円安進行もあって出尽くし感が先行。
IHI<7013>:3073円(+182円)
大幅続伸。子会社の明星電気とともに、小型衛星を開発・製造する豪州の新興企業イノバー・テクノロジーズと、小型衛星の技術実証に関する共同研究契約を結んだと発表している。同社では複数の人工衛星を一体運用する「衛星コンステレーション」を構築しており、安全保障につながる海域監視能力を高めていく計画。なお、前日には、原子力事業の25年度売上高が当初予想486億円から大幅に上振れする見通しとなったとも報じられている。
サカタのタネ<1377>:4040円(+415円)
大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は44.6億円で前年同期比63.5%増となり、据え置きの上半期計画50億円、同11.9%減に対する進捗率は89%の水準となっている。野菜種子の販売が好調に推移し、円高によるマイナス影響を打ち返す形となったもよう。ロイヤリティー収入の計上なども粗利益の増加を押し上げた。セグメント別では海外卸売事業が2ケタ増収増益とけん引役に。
大東港運<9367>:949円 カ -
ストップ高買い気配。株主優待制度の拡充を発表している。3月末現在の200株以上500株未満株主に対する500円分のクオカード贈呈に変更はないが、500株以上株主に対しては、これまでのクオカード1500円分贈呈に加えて、コラボレーションするコストコの「メンバーシップクーポン株主様ご優待券」5280円券を贈呈するとしている。500株保有の株主にとって、前日終値ベースでの優待・配当利回りは4.7%の水準となる。
わらべ日洋<2918>:3460円(+503円)
ストップ高。前日に上半期の決算を発表、営業利益は52.9億円で前年同期比24.3%増となり、従来予想の38億円を大きく上回る着地となっている。つれて、通期予想は従来の60億円から73億円、前期比61.7%増に上方修正している。国内食品関連事業の販売好調に加えて、国内新工場や海外事業が想定よりも順調に推移していることが上振れの要因に。年間配当金も従来計画の90円から120円に引き上げ、前期比30円の増配となる。
Zenmu<338A>:8420円(+1240円)
大幅に3日続伸。自社の秘密分散技術を搭載した次世代ファイル交換システム「RevoWorks ZENMU-Storage」の販売が26年1月から予定されていると7日に発表し、引き続き買い材料視されている。身代金要求型コンピューターウイルス「ランサムウェア」による攻撃などに対応したソリューション。アサヒグループホールディングス<2502>がランサムウェア攻撃で被害を受けていることから注目されているようだ。
ヘリオス<4593>:523円(+18円)
大幅に反発。開発中の急性呼吸窮迫症候群(ARDS)及びその他の急性治療領域への適応を目指す治療薬「HLCM051」について、米Minaris社での商用生産に向けて協力体制を構築すると発表している。Minaris社は世界有数の受託開発製造機関で、試験サービスプロバイダーでもある。また、ヘリオスの3Dバイオリアクター製造プロセスを利用した細胞治療薬の商用生産に向けた製造委託契約も両社で締結した。
note<5243>:1643円(+299円)
一時ストップ高。25年11月期の営業利益予想を従来の0.60億円から2.00億円(前期実績0.52億円)に上方修正している。CtoCメディアプラットフォーム「note」事業で流通総額が拡大していることに加え、法人向け情報発信メディアSaaS「note pro」事業の契約獲得が加速した。子会社の新規事業も貢献し、期初予想を上回る見込みとなった。第3四半期(24年12月-25年8月)は前年同期比271.3%増の1.27億円で着地している。
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