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日経平均は105円高でスタート、日立やJTなどが上昇

2025年10月03日 09:35 市況・概要

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;45042.54;+105.81TOPIX;3093.37;+5.97

[寄り付き概況]

 3日の日経平均は105.81円高の45042.54円と続伸して取引を開始した。前日2日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は78.62ドル高の46519.72ドル、ナスダックは88.89ポイント高の22844.05で取引を終了した。政府機関の閉鎖で経済指標の発表が限定的となる中、利下げ期待が根強く、寄り付き後、上昇。予算案交渉を巡る不透明感に一時伸び悩んだが、人工知能(AI)の強い需要を期待した半導体セクターの上昇がけん引し相場は続伸した。終盤にかけ上げ幅を拡大し、ダウ、ナスダックとも過去最高値を更新した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。中でも、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が1.94%上昇と、ダウ平均(0.17%上昇)と比べ上昇率が大きく、東京市場で半導体関連株の株価支援要因となった。また、海外市場で米長期金利が低下したことが東京市場で安心感となった。一方、米政府機関閉鎖の影響や、明日行われる自民党総裁選の結果とその後の国内政治動向などを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きがあった。また、昨日は日経平均が上昇する一方でTOPIXは続落しており、相場の地合いは良くないとの見方もあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された8月の完全失業率(季節調整値)は2.6%となり前月比0.3ポイント上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は2.4%だった。また、8月の有効求人倍率(季節調整値)は1.20倍で前月から0.02ポイント低下した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は1.22倍だった。

 セクター別では、情報・通信業、繊維製品、電気機器、その他金融業、サービス業などが値上がり率上位、鉱業、海運業、石油石炭製品、非鉄金属、保険業などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、日立<6501>、SUMCO<3436>、JT<2914>、東電力HD<9501>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、リクルートHD<6098>、サンリオ<8136>、第一三共<4568>、ソシオネクスト<6526>、ルネサス<6723>、SMC<6273>、中外薬<4519>、ソニーG<6758>などが上昇。他方、良品計画<7453>、F&LC<3563>、ソニーFG<8729>、ニトリHD<9843>、ディスコ<6146>、TOWA<6315>、レーザーテック<6920>、任天堂<7974>、フジクラ<5803>、JX金属<5016>、古河電工<5801>、東京海上<8766>、武田薬<4502>などが下落している。

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