過熱警戒も「高市トレード」は継続
*08:52JST 過熱警戒も「高市トレード」は継続
7日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。6日の米国市場はNYダウが63ドル安、ナスダックは161ポイント高だった。NYダウは利益確定の売りが優勢のなかで、7営業日ぶりに反落。一方で、オープンAIとアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の提携が材料視されてAMDは急伸。AI需要は根強いとの見方から他の半導体やAI関連株に買いが広がり、ナスダックは反発となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比395円高の48585円、円相場は1ドル=150円20銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形で買いが先行することになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで48090円まで下げる場面もみられたが、48000円接近での押し目買い意欲は強く、その後の切り返しで一時48720円まで買われた。昨日の日経平均株価は一時48000円台に乗せ、2175円高で終えた。過熱警戒から調整を挟みたいところではあるが、ヘッジ対応による買い手当てなどの需給要因の影響も大きく、押し目待ち狙いの買い意欲は相当強そうである。
日経平均株価はボリンジャーバンドの+2σを一気に上抜け、+3σ(48560円)に接近してきた。先物にサヤ寄せする形で+3σを捉えてくる可能性があり、いったんは過熱感から持ち高調整の動きが入りやすいだろう。ただし、短期的な売り仕掛けの動きは控え、押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。米国市場ではAMDが23%
を超える上昇をみせており、引き続きアドバンテスト<6857>や東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を押し上げてくる可能性があるだろう。
物色としてはインデックスに絡んだ資金流入が強まるなかでは、値がさハイテク株の動向が注目される。そのほか、高市トレードを意識した関連銘柄を探る動きから、出遅れ銘柄を探る動きも意識されそうだ。また、2025年のノーベル生理学・医学賞において、過剰な免疫を抑制する「制御性T細胞」を発見した坂口志文氏らが受賞した。中外製薬<4519>など医薬品株に関心が集まる可能性がありそうだ。
<AK>
