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セレコーポレーション---2Q減収なるも、賃貸経営事業は順調に推移

2025年10月17日 15:22 銘柄/投資戦略

*15:22JST セレコーポレーション---2Q減収なるも、賃貸経営事業は順調に推移 セレコーポレーション<5078>は14日、2026年2月期第2四半期(25年3月-8月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比6.8%減の107.99億円、営業利益が同5.6%減の10.47億円、経常利益が同7.0%減の10.50億円、親会社株主に帰属する中間純利益が同12.9%減の6.85億円となった。

賃貸住宅事業の売上高は、販売商品を戦略的に絞り込んだことで引渡し棟数が減少したことにより、前年同期比6.7%減の49.14億円となったが、販売価格の見直しによる売上総利益率の改善が奏功したことにより、セグメント利益は同0.4%減の6.32億円となった。アセットマネジメントカンパニーにおいて、賃貸管理契約が見込め管理受託数の拡大に繋がる紹介先の開拓に努め、新たなビジネスマッチング契約を締結した他、顧客獲得に向けて士業を中心とした会員組織「セレエキスパートナーズ+(プラス)」とのイベントを多数開催する等、新規情報源の開拓に注力した。また、旗艦ブランド「My Style vintage」の販売強化を目的に自社ウェブサイトにおいて「My Style vintage」の魅力を分かりやすく発信することで、ウェブサイトからの集客数の増加に注力した。さらに、脱炭素社会の実現に貢献できる高性能の断熱材や省エネ性能の高い照明等を取り入れた「東京ゼロエミ住宅」仕様について、オーナーへの高付加価値提案を積極的に推進し、一棟単価の向上に繋げた他、賃貸経営事業との連携を強化し賃料への適正な価格転嫁に継続して取り組んだ。

賃貸開発事業については、上期に予定していた物件の販売・引渡しが下期にずれ込んだことにより、売上高は同42.8%減の13.32億円、セグメント利益は同33.9%減の2.17億円となった。販売面では、第2四半期に完成現場見学会を開催し、購入検討者や仲介者に向けて商品理解を深める活動を行った他、金融機関を中心とした仲介者との情報交換を行った。仕入面では、富裕層に好まれる資産価値・希少価値の高い角地にこだわり用地取得を推進した他、仕入業者への当社仕入基準の浸透を図るため、仕入実績資料を基にした告知活動の実施や仕入情報を入手してから回答するまでの期間短縮に取り組んだ。

賃貸経営事業の売上高は同6.8%増の52.59億円、セグメント利益は同16.0%増の6.75億円となった。アパート受注前の段階より賃貸経営事業・賃貸住宅事業・賃貸開発事業が一体となって受注・販売活動を行う同行営業を強化し、管理物件の受託営業活動に注力した。また、ゲストの賃料引き上げ分相当額をオーナーに還元する提案と併せて、オーナーの突発的な修繕費用の負担軽減につながるパッケージ商品を提案するなど、オーナーに寄り添った取り組みを推進した。その結果、当中間連結会計期間末の管理戸数は12,620戸(前期末比145戸増)となった。

2026年2月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比8.2%増の258.88億円、営業利益が同11.9%増の22.58億円、経常利益が同10.8%増の22.60億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同7.8%増の15.27億円とする期初計画を据え置いている。

<AK>

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